14、似たもの同士 ページ15
『ふぁぁあ』
明るくなった部屋で目覚めた。
「おはよう。A。」
『おはよう。雪。』
「飯、食いに行こうか。」
『うん!!うち、お子様ランチ食う!』
「はいはい。」
ひとりじゃない朝がとても嬉しかった。
ファミレスに着くと店員さんが冷や汗をかきながら私達にこう伝えた。
「大変申し訳ありません。現在、席が満席でして…相席になってもよろしいでしょうか?」
何中学生相手にビビってんだよ。大人だろ?
そんなことを思いながら私は頷いた。
「あれ?Aと雪っち!」
「昨日振りだなー。」
通された席にはマイキーとドラケンが座っていた。
『昨日ぶりやね!なにそれおいしそー!うちもそれにする!』
「変なあだ名つけられてるんだけど。私。」
私はドラケンの隣に座り、雪はマイキーの隣に座った。
「ん?お前ら横で座らなくていいのかよ。」
ドラケンはそう言いながらマイキーの事を軽く見張っている。
すると雪が口を開いた。
「この子、正面から見張っとかないと突然なにするか分からないからさーここでいいよ」
「うわ。それ分かるわ。」
『ちょっと、うちらが問題児みたいな言い方せんといて!』
「そーだそーだ!」
――
―
その後、私が注文したお子様ランチと雪が注文したパフェが机に届いた。
『…。』
「さっさと食べなよA」
だが一向にAは食べはじめない。
そして口を開いた。
『旗は?旗がついてなかったらお子様ランチやない!!』
「「はい、旗。」」
左隣と正面から刺される二つの旗。
『わー!!ダブルや!!』
「いーなー!俺も、ダブルがよかった!」
「もしかして、そちらの総長も旗が好きなの?」
「…。お互いに大変だな。」
「「はぁ…」」
旗で騒ぐ2人を見ながら大きなため息が2つ聞こえた。
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作者名:凛 | 作成日時:2021年9月24日 20時