男子校の中に、1人女とか大丈夫なんですか？【twst】 (ページ9)

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喋る謎の生物ページ9

You side

貴『な、何…』

いきなり草むらから現れた、謎の生物。

…ていうか、喋った？

貴『猫…じゃない？』

？「オレ様は猫じゃねぇんだゾ!!てか、お前女か？ここは男子校なんだゾ」

知ってるけど…

貴『私は…所謂特待生として…ここに来た…A・スノウ・グレイ…君は？』

グ「オレ様は将来、大魔法士になるグリム様なんだゾ!!」

貴『そう…なんだ。でも…グリムはここの生徒じゃなさそう…だけど』

グ「学園長が入学式の時に、オレ様を追い出したんだゾ!!」

学園長が…？そんな事、しなさそうなのに…

貴『…グリムはここに通いたいの？』

グ「もちろんなんだゾ!!」

貴『へぇ…じゃあ、私のお願い聞いてくれるなら…何とかしてあげる』

グ「ふなっ？」

貴『…やり直し』

グ「ふなぁ…お前、厳しすぎるんだゾ」

貴『無理だと思ってたから、1枚だけでいいからデザイン書けって言ったんだけど。それとも何？通いたくないんだったら、放り出してもいいんだけど』

グ「何で饒舌になってるんだゾ…」

私がグリムにしたお願い…それは服のデザイン画。

実は新しくアパレルブランドを立ち上げる予定。

その為にはたくさんのデザインが必要。

1枚でも多く書くために、グリムに手伝ってもらった。

貴『それと…何とかしてはあげるけど、勝手な事したら氷漬けにするからね』

グ「ぶなっ!?」

貴『ふぅん…まぁ、合格かな』

グ「ふなぁ…疲れたんだゾ」

約1時間が経ち、ようやく1枚書けたみたい。

貴『…そろそろ解除しないと』

グ「解除？」

貴『…時間かかると思ったから…周囲の時間を止めた…私のユニーク魔法【ささやかなひと時(モデスト・モーメント)】の力…でね』

周りの影響は無い。私達の時間が1時間増えただけ。

貴『お疲れ様…手伝ってくれたお礼に…お昼奢ってあげる…何がいい？』

グ「ふなっ!!ツナ缶がいいんだゾ!!」

貴『ﾌﾌｯ…いいよ』

グリムを連れて、食堂に向かう事にした。

エ「A!!…って何その狸」

貴『ペット…』

デ「ペット？」

貴『うん…今さっき拾った』

…グリムって、狸に見えるんだ。

デ「…こいつ、確か入学式の時に勝手に入ってきて、学園長に追い出されたやつだよな？」

勝手に入ってきたんだ…そりゃ、学園長怒るよ…

貴『やっぱり口利きするの…やめようかな』

グ「ふなぁ!?」