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僕の言葉に一瞬間をあけて頷いた傑さんは「じゃあ、校舎に戻ろうか」と腰を上げた。


それに続いて僕も腰を上げた。

が、恐らく傑さんとの話で少し気が緩んだのだろう。



足に上手く力が入らずそのまま後ろに尻もちをついた。


実際本来だったら動かす事さえ困難な足の怪我を痛くないから、と放置していたツケが回ってきたのか…?

今ので更に捻挫したであろう足を無視して再度立ち上がろうとした。




傑「……手を貸すよ。」


いきなり差し出された手に驚いた。


けど、

『いえ、夏油様のお手を煩わせるには行けません。』


それをやんわりと断りふらつきながらも自分で立った。



傑「ふらふらじゃないか…もしかして今ので怪我でもしたかい?」

『長時間座っていたので軽く足が痺れただけです。気にしないでください。』

傑「そうには見えないけど…本人が言うのならそうなのかな。」


困った様な顔をして言った傑さんに僕はすみません、と謝った。


傑「そうやってすぐ謝らないの。ほら、いこうか。」



今度は優しい笑みを浮かべた傑さんについて行った。







そして勿論帰ってきたのは校舎の中。



もし、また、五条悟様の気に触る事があったら確実に家の人に怒鳴られる。


殴られる。


痛くないけど体が動きにくなるから嫌だ。

体に傷がつくから嫌だ……



だから今度は失敗しないようにしないと……




傑「…………悟はさ、3人だけだった同級生が増えて嬉しいと思うよ。だからさっき言った通り、家の立ち位置とか関係なくただ仲良くなってほしい。アイツ、ああ見えて寂しんぼだから。」

『仲良く……?』

傑「うん、勿論僕も君とは仲良くなりたいと思ってる。」

『……そ、れは………えっと…』



何かを期待するような目で…視線で……見ないで欲しい…。

僕には到底叶えることが出来ないような…いや、出来ないんだ。



傑「……困らせちゃったね。」









……また失敗した。




僕には勿体ないくらいに暖かい。

家の人みたいに冷たくなくて他人の事をちゃんと思ってる。

なんて……優しい人なのだろう。

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終わりの芝生(プロフ) - きゃんでぃべあさん» 夏油くんなら真顔で人の精神余裕で抉ること言ってきそうだなって思ったので……ありがとうございます!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - トサカ頭に悪い奴はいないさん» うわぁ!嬉しい!!ありがとうございます!!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 黒猫静さん» ありがとうございます!神だなんてとんでもない笑頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃべあ(プロフ) - 夏油くんのぶりっ子ちゃんに対しての言葉が面白かったです(笑)ストーリー性めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2021年1月10日 18時) (レス) id: f7948ae81a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:終わりの芝生 | 作成日時:2020年12月30日 13時

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