19 ページ19
「_ん__なぁん」
『……ん』
瞬きをして目の焦点を合わせる。
膝の上に乗っていた猫はいつの間にか退いていて、僕に背を向け顔だけこっちを見ている。
『…もう行くの。』
「にゃん」
『そう。僕も行くよ。起こしてくれてありがとう。』
なぁんとひと鳴きしてから猫は僕に背を向け、優雅に歩いていってしまった。
日はとっくに登っていて嫌なくらい清々しい朝だった。
ポッケに閉まっていた携帯を取り出して見るとそこに表示されていた時間は7:17。
学校が始まるまであと40分くらいだ。
丁度いい時間だから寮に帰ろう。
軽く草を払ってからその場を後にした。
_______
__________
寮に着いて共同スペースに入る。
そのまま階段を登り、自室に戻ろうとした。
が、そこには傑さんと五条悟様がいた。
2人はソファに座り、テレビを見ていた。
傑「…おはようA。」
悟「お前!!昨日あの後どっか行きやがって!」
『おはようございます傑さん。……申し訳ございません、五条悟様。』
悟「…傑さん?」
傑「昨日は突然いなくなったから心配したよ。それにこんな朝早くから何処に行ってたんだい?」
『少々早く目が覚めたので眠気覚ましに散歩に出かけてました。』
そうだったんだと微笑む傑さんとお前、傑さんって呼ばれてんの?と聞いている五条悟様。
もう少しで学校が始まる時間だから早く自室にに戻りたい。
この2人はここでゆっくりしててもいいのだろうか。
『それでは僕は学校の準備をして参りますので失礼します。』
傑さんと五条悟様が呼び方がなんだと話しているのを他所に早口でそう言った。
悟「まて」
『はい、如何なされましたか?』
さっきまで話していた声音とは全く違う雰囲気で五条悟様が話しかけてきた。
1702人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
終わりの芝生(プロフ) - きゃんでぃべあさん» 夏油くんなら真顔で人の精神余裕で抉ること言ってきそうだなって思ったので……ありがとうございます!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - トサカ頭に悪い奴はいないさん» うわぁ!嬉しい!!ありがとうございます!!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 黒猫静さん» ありがとうございます!神だなんてとんでもない笑頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃべあ(プロフ) - 夏油くんのぶりっ子ちゃんに対しての言葉が面白かったです(笑)ストーリー性めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2021年1月10日 18時) (レス) id: f7948ae81a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:終わりの芝生 | 作成日時:2020年12月30日 13時