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入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep2 said Heroine ページ30

「…実はナンパされてる貴方をお見かけしたのは手を掴まれる5分前からなんです。」
『はい?』
「…つまり、貴方に触れないと婦女暴行に成り立たなく、きちんとしょっぴけないので観察させていただきました。」
この人は笑顔で何を言っているのだろう

要約するとあの男達を独房に入れる為に助けるのが遅くなったとでも言うのか

「その認識で合っていますよ。」
『え?』
「貴方、顔に出やすいんですねぇ。言葉にしなくても分かりましたよ。」
『………。』

あ、悪徳警官…!

「そうです。警官なんて所詮そんなもの。…根からの善人なんていませんよ。警官だって立派な公務員です。犯罪者をしょっぴいて豚箱に入れ、その見返りに給料を貰う。平和の為、なんてうすら寒い理由でなる人は端からいませんよ。」
ふ、と警察の人は笑う


私は急にさっきの青年達が哀れに思えてきた

運が悪かったんだな…


『…警官がこんなんじゃ、世も末ですね。』
私は窓の外を見ながら言う
「ほぅ?ならば、助けなければ良かったか?」
『…え?』
私は思わず顔を振り返る

「そうだな。ナンパを助けた見返りをまだ貰ってない。」
『…!警察が一般市民から見返りを求めるんですか!?』
「誰が慈善活動なんかするか。」
『さ、最低です!』
「何とでも言え。これが今の警察だ。」
『…私に何を、求めるんですか。』
「あぁ、そうだな。」









「3週間、俺と付き合え。」




『………どこに?』
「色気のないテンプレで返すな。流石に笑えねぇぞダボが。」
『…い、嫌で』
「お前に拒否権はあるのか?」


「俺が助けなかったら今頃、どうなってたんだろうな?」
『うっ…。』
「なぁ、Aちゃん?」
警察は片手で私の太股をさすってきた

『ひゃ、110番…。』
「残念。俺が110番だ。」




『分かりました!分かりましたから、手を退けて下さい!』
「はい宜しい。警察の言う事は素直に聞くのが一番ですよ。」
い、いけしゃあしゃあと…!

「そういえば、名乗っていませんでしたね。」


「私は入間銃兎です。これから宜しくお願いしますね?」



『は、はい。』



此処で私は気付くべきだったのだ
何故、運良くあの場にいたのか
そして

何故、私の名前を知っていたのかを





あとがき
このウサポリ公!お前のやってることはセクハラだぞ!

入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep3 said Heroine→←入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep1 said Jyuto



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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時

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