美人でも拳はゴリラだったりするのもいるから舐めちゃいけない 二 ページ33
銀時と新八は神楽を追って銀行に来たが、銀行は締め切られて野次馬が湧いていた。
銀時たちは神楽が銀行強盗をしたと勘違いし、覚悟を決めて銀行に入ろうとした。
しかし自動ドアが開いて見えたのは、えいりあんに寄生されている様子の僧侶が口から触手のような得体のしれない物を出している姿で。
その触手は神楽の首を締め上げていて。
『間違えました』
銀時たちは声を揃えた。
「いや〜、良かったな。神楽ちゃん銀行強盗の犯人じゃなかったみたいだよ」
「……そうですね。でもなんか、襲われてませんでした?」
二人は銀行のドアの前で突っ立ちながら、冷や汗を流して言う。
「アレだろ、親父だろ」
「そっか親子の抱擁か」
「親子水入らずを邪魔しちゃいけ」
銀時たちが背を向けて帰ろうとする。
しかし足が何かに掴まれて動かない。
『!』
後ろを見れば、顔まで触手に飲まれている神楽が銀時と新八の足を掴んでいた。
「銀ちゃ〜ん、酷いヨー。何で助けてくれないネ」
『ぎゃあぁぁあ!!』
「何してんのお前ェェ! 何かいっぱい付いてるぞ!親父さんの内臓的なものが」
銀時は泣きながらもしっかり足を掴んでいる神楽に言葉を投げかける。
「ちょ、アレ何なんだよ!オメーの親父じゃねーのか!?」
「しらないヨ。勝手にでろでろし始めたネ!」
「!うおわァァ!」
グンッと強い力で触手に引っ張られて銀時と新八は地面に倒れる。
「だあぁあ!離せ!離せ!」
「神楽ちゃん離しなさい!メッ!」
「お前ら全員道連れじゃー!」
二人は何とかして自分だけでも助かろうとするが、神楽はペッと銀時の靴にツバを吐いた。
「おっ、いたいた」
銀行の自動ドアが開いて、星海坊主が入ってきた。
彼は一度後ろにいるAを見る。
「危ないから嬢ちゃんは下がってな」
彼は大きな番傘を出し、えいりあんに向けて傘を勢いよく投げつけた。
ドォンと轟音が鳴り響き土煙が舞う。
えいりあんは壁にぶち当たっていて、銀時と新八は驚愕していた。
「……オイ、あの傘」
銀時は投げられた番傘を見て呟く。
「探したぞ、神楽」
星海坊主の声に神楽が反応して彼の方を見る。
「……パピー?」
『ぱ……ぱぴィィィィ!?』
銀時と新八が大きな声を上げた。
しかしその直後にドゴォンという音が鳴り響いて、えいりあんが再び動き出した。
「!アレで死んでないだと!?」
星海坊主は再動したえいりあんに驚いて目を見開く。
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刹那*桜(プロフ) - noche/ノーチェさん» ありがとうございます!! そう言っていただけでめちゃくちゃ嬉しいです! これからも頑張っていきます(⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝) (2022年9月13日 21時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
noche/ノーチェ(プロフ) - 続編おめでとうございます!ずっと前にお気に入り等々は済ましていたのですがコメントは初めてさせていただきます。いつもこの作品を見るために占ツクを開いているくらいとてもこの作品が好きです。これからも愛読させて頂きます!これからも頑張ってください! (2022年9月13日 20時) (レス) id: 958fbd2e0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年9月13日 20時