腹の調子には気をつけろ ニ ページ10
「しかし
「土方さん燃えてます。土方さんキレイです」
土方の咥える花火はバチバチと音を立て光を撒き散らしていて、新八は若干諦めたようにツッコんだ。
「てめーんとこの大将やチャイナはどこほっつき歩いてんだ?もうとっくにやられちまってんじゃねーだろうな……Aが残ってる分まだ勝機はあるとは思うが」
「近藤さんも用をたしに行ったっきりなんですけど。大丈夫なんですかねェ?」
二人が話している間も土方の咥える花火は燃え盛り、ヒュンヒュンと派手に閃光と火を散らしていて。
「大丈夫なんですか土方さんそれ」
「しっ!!」
人の気配がして二人は息を潜めた。花火は派手に炸裂しているが。
前方から九兵衛と東城が歩いてくる。
『!!』
「いよいよ本陣が動き出したようだ」
「ちょっと!!まっすぐこっち来ますよ!」
「どういうこった?なんで俺たちの居場所が」
「オメーがその口に咥えてるもんを見ろ!」
花火がバチバチ、シュバァァと未だ盛大に燃えていて新八がツッコんだ。
「まずい今の状況じゃロクにやり合える気がしねェ。Aとは後で合流して今は一旦退くぞ」
「近藤さん何やってんスか!?早く出てきてください!!逃げますよ!」
近藤が厠から全く出てこず新八は焦ったように厠に声をかけた。
「近藤さん敵が……アレ、返事がない。先に逃げちゃったかな」
当の本人は
(かっ……紙がァァァ!!)
トイレの個室の紙が端きれしかなくて身動きが取れなくなっいた。
「土方さん!近藤さんもういないみたいです」
「仕方ねェ行くぞ!」
返事をしなかったばかりに新八たちは近藤をいないものだと思って離れていってしまう。
「ちょっ、待ってェェェェ!!トシぃぃ!!紙がァァァ!!俺を見離したァァ!俺はまだここにいるぞ!紙がねーんだって!まだケツ拭いてねーんだって!」
ドンドンと個室のドアを叩くが、誰も近藤の声に応えない。
「え?ウソ?マジで行っちゃったの?新八君!!トシぃぃ!!」
(最悪だァァ!!敵地の真ん中でケツ丸出しで放置!?どーすればいいんだコレ!!)
近藤は焦るが、「あ」と何かを思い出す。
(いや、でもAさんは確かいま治療道具取りに行ってるからここに戻ってくるはず。その時に紙を……)
そこまで考えて近藤の思考が、はたと停止した。
腹の調子には気をつけろ 三 ※下ネタ注意→←腹の調子には気をつけろ 一
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» あけましておめでとうございます!10個目でも見に来てくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2023年1月6日 4時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - あけましておめでとうございます。そしてシリーズ数二桁突入おめでとうございます。今年もぜひ、夢主ちゃんとお兄様の活躍と銀魂キャラたちの奮闘を拝見させてください! (2023年1月2日 10時) (レス) id: 503469204d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年1月1日 3時