腹の調子には気をつけろ 四 ※下ネタ注意 ページ12
「冗談じゃねーぞ、このままじゃ出れねー。絶対どっかの個室にあるはずだ!」
近藤が何としても紙を手に入れようと個室の上に登って隣を見た。
そこには小さいおじさん、敏木斎がいて
「か……紙をくれェェェ」
血走った目で上にいる近藤に叫んだ。
「ぎゃあああ!!」
近藤はガタガタと物音を立てて自分の個室に落ちた。
「どうした?」
「よ、よ……妖怪、妖怪がいた……なんかちっこいヨーダみてーな」
「そりゃ妖怪
「便所童!?」
「トイレットペーパーがきれて便所から出られなくなった者の哀れな末路さ」
銀時が変な出まかせをいう隣で敏木斎は
「おごォォォ、お妙ちゃんか?お妙ちゃんのアレ食べたからこんな」
と腹を押さえ大量に冷や汗を流していた。
腹を下す敏木斎を挟んで近藤と銀時が話を続ける。
「マジでか!オイこのままじゃ俺たち妖怪便所童になっちまうぞ!」
「そーだよ。だからどっかから早く紙もらってこい」
「ケツ丸出しで行けっていうのかよ!」
「全部脱いだ方がいいな。『ビッグフットですけど何か?』的な自然な感じで行ってこい」
「ばっか!男はいーけど女に見られたらどうすんだよ!……おまっ、それこそAさんに勲の『イサオ』が見られたらヤバいだろ!!」
「大丈夫だ。ゴリラの『ゴリラ』が見られたところでお前の息の根止めてAの頭たたいて記憶喪失にすっから」
「いやどんだけ横暴なんだよ。あの人一回記憶喪失なった人だよ!?笑えねーよそれ!!」
二人の声が聞こえる厠に、東城が入ってきた。
「いやいや、ご迷惑をおかけしてすみませんね」
『!!』
「ここの厠は普段からあまり使われていなくてね。汚くて。紙の補充も不十分なのですよ……袋の鼠です。さァ、どう料理してあげましょうか」
糸目の彼は微笑みを浮かべて腕組みをした。
一方、新八と土方は九兵衛に追われて広い屋敷の林を走っていた。
土方は北大路との一戦で頭から血を流しており息も荒い。
「土方さん大丈夫ですか!」
「クソッ……タバコやめようかな」
「しっかりしてください!」
土方は横目で、並走してくる九兵衛を見る。
「えらく足の速ェ野郎だ。こいつァ逃げ切れるもんじゃねーな」
彼は走るのをやめて刀を構え、新八は驚いて足を止める。
「いけ」
「土方さん!」
「心配すんな、テメーのためじゃねーよ。言ったろ。俺ァ、喧嘩しに来ただけだ」
荒く呼吸して土方は頭の血を拭った。
腹の調子には気をつけろ 五→←腹の調子には気をつけろ 三 ※下ネタ注意
98人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
刹那*桜(プロフ) - アイナさん» あけましておめでとうございます!10個目でも見に来てくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2023年1月6日 4時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - あけましておめでとうございます。そしてシリーズ数二桁突入おめでとうございます。今年もぜひ、夢主ちゃんとお兄様の活躍と銀魂キャラたちの奮闘を拝見させてください! (2023年1月2日 10時) (レス) id: 503469204d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年1月1日 3時