オタク、嫉妬する。 ページ17
※今更感がありますが、この小説は生々しい表現があります。お気をつけください。
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あれから話を聞いて分かったのだが、氷川さんと景虎さんは、3年前からお付き合いをしているらしい。
ほーん。
ねえ、なんで氷川さんは教えてくれなかったんですかね??
ね、氷川さん?
しかも驚いたことに、私が寝ている間に、何度か会いに来ていたとか。
ほーん。
しかし、1年前、急に家業が多忙になり、手紙でだけのやり取りでしか会えなかったそうな。
ちなみに家業は呉服屋を営んでいるという。
氷川さんの羽織も、景虎さんのお店で買ったものらしい。
最初は客と店主だった氷川さんと景虎さん。
しかし、何度か会うたびにお互いにひかれあいそしてお付き合いすることになったようだ。
なんだ、その少女漫画はっ?!?!?
自分でも、ドンドン眉間のしわが深まっていくのが分かった。
なんか、面白くない。
なんだ、この男は。
「嫉妬かい?Aくん」
「シッッッ?!??!しっ、しッ、嫉妬な訳あるはずないでしょっっ??!??!」
何だ、この男は??!?!!!
大体、私、まだ気持ちは女の子なんですけども?!?
氷川さんは確かに美人ですけども!!!!
けども!!!!!!
景虎さんは私が百面相している姿を見て、クスクス笑った。
「ごめんごめん。君達、2人があんまりにも仲が良さそうだったから。俺の方が嫉妬しちゃってたんだ。」
景虎さんは、花が咲いたように笑う。
その笑顔を見ていると、仕方ないな、なんて思ってしまうのだから彼は怖い。
ほだされてしまう。
景虎という男は、不思議な男だった。
彼はあれから、毎日夜になると訪ねてきた。
そして、太陽のような明るい笑顔で冬が近くなってきた、寒い家に火を灯してくれた。
私の隣に布団をしいて、一緒に話をして夜を過ごすこともあれば、氷川と共に氷川の部屋に引っ込むこともあった。
そういう時、私は頑張って早く寝る。
気づかない振りをする私、偉い子だ。
私は前世でそういう経験はなかったが、好いた人とするのが1番いいのだろう、という知識くらいは持っている。
オタクをなめるんじゃねえ。
知識だけは豊富だぞ。
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Stella.Ms.an - うう、 (2022年6月28日 19時) (レス) @page36 id: 44b715b917 (このIDを非表示/違反報告)
Stella.Ms.an - アッ、すみません取り乱してしまいましたいまのはわすれてくれますよねそうですよねニッコリ (2022年6月28日 19時) (レス) @page36 id: 44b715b917 (このIDを非表示/違反報告)
マイケル(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!のんびりとですが更新していきますので、どうぞお付き合いください。景虎には醜く退場して貰うつもりなので、お楽しみに! (2020年3月21日 0時) (レス) id: ab4a955ce1 (このIDを非表示/違反報告)
マイケル(プロフ) - 雨傘さん» コメントありがとうございます!じょ、女装?!でも顔は普通に男前なので、似合ってしまいそうなのが更に腹立たしいところですね....!! (2020年3月21日 0時) (レス) id: ab4a955ce1 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 更新頑張って下さい!そして景虎さんに悪の撤退を! (2020年3月14日 16時) (レス) id: de479982fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シレア | 作成日時:2019年7月22日 22時