フレシスコン【宮侑/宮治】

エピソード 7 ページ7

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機嫌を取ればすぐ解放されると思ってたのに何故か未だに侑に抱き締められたまま。その上リビングに連行される始末。





「そろそろ離してくれない？」

「嫌や、今だけは俺のAちゃんやもん」

「私は私のものです」




私に論破されて返す言葉もないでしょ。だからさっさと離して課題させて。




「うっさい。黙って抱かれてて」

「その言い方語弊生む」




こう言えばああ言われるから倫太郎達が帰ってくるまでこの状態でいよ。予想では治が乱入してきて双子が喧嘩し始めるからその時逃げよーっと。

まだかな倫太郎。





＊＊＊





「…………何してんの？」

「あっ、倫太郎！やっと帰ってきた！！！」




課題できないのなら遊んじゃえってことでテレビゲームして待ってた。侑げき弱すぎて勝ちまくり。その度に「もう一回や！」って勝負をふっかけてくるから時間があっとゆうまに過ぎてたらしい。



「Aちゃんから離れろや……っ！」




案の定治が怒った。私が逃げないように侑の足の間でホールドされてるからその足をおもっきり引っ張ってる。

それ痛いやつだよ……。



予想通り喧嘩し始めた双子を放って今度こそ部屋に戻ろうとしたら倫太郎に呼ばれた。




「食後のデザートどっちがいい？」

「わ、買ってきてくれたの？まって両方好きなやつすぎて迷うんだけど！！！」

「だと思って2個ずつ買ってきた」





我が弟ながら本当に出来る子………！好き！！

ぎゅーって抱きしめたら倫太郎の腕が私の背中に回った。姉弟で抱き合うカオス。



それに気付いた双子が私たちを引き離すどころかずるい！！！って寄ってきて4人で抱き合う。


もっとカオス。




「双子暑苦しいからもう帰って」

「おやつ買ってきた意味ないやんっ……！まだ帰らんからな！！！！！」




なんでもいいからそろそろ課題していい？







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