フレシスコン【宮侑/宮治】

エピソード 1 ページ1

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友達がバイトがあるからと日が沈む前に解散して家路に着く。鍵を開けようと回すも何故か家の鍵は開いたままだった。

いつも鍵は閉めてって言ってるのに！






「ちょっと倫太郎。鍵はちゃんと閉めなさいってお姉ちゃん言ったよねー…………あ」




リビングでゲームをしている弟に声を掛けながら入ると大きな影が二つ視界いっぱいに広がった。




「Aちゃんおかえりぃぃっ！」
「今日偉い早かったやん。なんでなん？」



「………同時に喋んないで、馬鹿双子」


「同時やなかったらええの？」

「冷たいAちゃんもやっぱり最高やわっ…！もっと罵って！」





金髪と銀髪の髪の毛をした双子は弟の友達。何故か私は気に入られてる。

玄関に無造作に脱ぎ散らかされてる靴が多いと思ったらやっぱりこいつらがいた。普段は面倒臭いから自室に直行するのに鍵の件を倫太郎に言わないとって思ってリビングに来たのが運の尽き。



右腕に侑、左腕に治がくっついてて全く身動きが取れません。何回もされてると慣れるものだなあ、と慌てふためいてた去年を思い出す。





「なあ、そろそろ決めた？」

「何を」

「とぼけても無駄やで、Aちゃん」




さっきまでAちゃんから離れろやって言い合ってた癖に今は仲良く目の前で肩を組んでる。腕が自由になれたからそろそろ部屋に戻っても良いかな。







「どっちと結婚して宮になる？」








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