Episode 3 ページ4
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「あ〜小エビちゃんたちだぁ」
お昼休み、食堂にて。僕はジェイドとフロイドと一緒にご飯を食べる。今日も周りのジョリーロジャー寮生からの邪気な視線を感じながらパスタを口に運ぶ。
いつもは３人でいるときにアズール以外の他の生徒に絡みに行かないのに、フロイドが近くにいた一年生たちに嬉しそうに絡みに行った。しかもフロイドに続いてジェイドまで。
____確かオンボロ寮の監督生だっけ。
この間、アズールとの取引に勝利した子。ふうんリーチ兄弟に気に入られてるんだ。へえ。
クルクルとパスタを巻いて口に運ぶ。
何にでも必死で、他人の為に動けるようなタイプの人間本当に嫌いだなあ。____僕の知り合いにもそんな奴がいたっけなあ、たしか今年ロイヤルソードアカデミーに入学したんだっけ。
心底どうでもいい。
はあ、オンボロ監督生のせいで嫌な奴のことを思い出してむしゃくしゃしたからパスタに入っている海老をフォークでぶっ刺した。
「小エビ、ねえ」
生憎、食べる分には海老は好きだが、小さいモノとは関わる予定は無い。
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つもりだったのに食べ終わった食器を片そうと立ち上がった途端に僕目掛けて何かが飛んできた。
そのせいでバランスを崩して、
ガシャァァァンなんて大きな音を立てて僕が持ってたお皿が割れた。
「すっ、すいません！！！」
「…………」
小さい声で、
小エビの目を見て呪文を唱える。
【
お皿を割れる前の状態に戻して、ぶつかってくる小エビを難なく躱した。
「うわああぁぁぁぁ！！！」
「…………うわあ」
僕にぶつからなくてそのまま小エビは壁に激突していた。嫌いなアイツと被るから、心の中でザマァと嘲笑う僕は自分でも性格が悪いと思う。
「まるで監督生さんがくることを分かってたかのように綺麗に避けましたねぇ」
小エビちゃん〜って横をすごい速さで横切ったフロイドと何か含めた笑いを向けてくるジェイド。
ジェイドの言葉に内心冷や汗を垂らしながら軽く流して食堂を後にした。
少し歩いたところで蹲る。
この魔法はバレちゃダメだ。____その場に人が多ければ多いほど魔力の消費が激しい。
一歩間違えれば一瞬でオーバーブロット。
このユニーク魔法が誰かに知られればあっとゆうまに禁止魔法にされてしまう。
偉大なる魔法士になる為に、これは必要なんだ。
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作成日時：2020年8月12日 2時
