【名探偵コナン】不老不死になっていた件について。【男主】

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俺に呆れて言葉も出ないらしいそいつは俺をじっと見つめると、少し口角を上げた。

なんで笑って…？


『そんな君に一ついい事を教えよう。次で最後だ。次の世界で君はきっとそれを見つける。』

「っ！それ、ってつまり、俺はようやく…」

神様が言っているそれとは、きっと今まで耳にタコができるくらい聞かされていた、『持つべきもの』と『知るべきもの』のこと。




『さ、そろそろ喋っている時間も無くなってしまうね。じゃあ、110回目の人生を楽しんできたまえ。』

神様がそう言うと、この真っ白な空間には似つかわしくない、人一人通れるくらいの真っ黒な空間が現れた。

「これで最後ってことは、お前とももう会えないってことか？」

真っ黒な空間に足を踏み入れる手前、そんな事を思って神様の方に顔を向ける。


『どうだろう。もしかしたらそうかもしれない。』

もう110回も顔を合わせてれば寂しくもなる。神様は何処か悲しそうに笑っていた。

「…今までありがとう。お前と話してるの、結構楽しかったぜ」

その言葉だけ神様に残して、俺は真っ黒な空間へと姿を消した。


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『ああ、私も楽しかったよ。君が心の底から生きたいと思える人生を…今度は送って欲しいなぁ』







俺があの空間から消えたあと、神様がそんなことを言っていたなんて、俺は知らない。









「あれ？そう言えば次に行く世界のことあいつから全く聞いてなかったな。何処だろう。」

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