【名探偵コナン】不老不死になっていた件について。【男主】

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俺がコナンの世界に来て一ヶ月が経った。

この一ヶ月で分かったことは、俺がどんなに目立つ死に方をしても神様はわざわざそれを目撃した人間の記憶を消すだけで、俺を他の世界に送り込んだりはしなかった。

そのお陰で、この世界が本当に最後なんだと実感できた。

そして俺が目立つ死に方をすればするほど次の日の神様による嫌がらせが酷い。
例えば、家の周りを散歩していた時に犬の糞を踏んだり、寝ようと思っても神様からしつこく電話がかかってきて眠れなかったり、となんとも小さい嫌がらせをしてくるのだ。

そのせいで今では家の中でひっそりと死ぬしか方法はない。

いや、あとはコナンくんの傍についていること。
コナンくんと居れば偶然なのかどうか疑わしいが、必ず事件に巻き込まれる。その時に犯人を逆上させて俺を殺させるか、コナンくんを庇って死ぬかの二択である。

でもやっぱり死ねない。

もう一ヶ月も経つのにキッド様にも会えない。

どういう事ですか神様(迫真)

俺はキッド様に会えない運命だとでも言うのですか。俺が何の為に少年探偵団に入ったと思ってるんだ…くそぉ…

はあああ、と長くて大きな溜息を吐いてリビングのソファにダイブする。

「うぅ……寒い……」

今の季節は夏のようだが現在の時刻は19時ちょっと過ぎ。流石に冷えるようだ。
俺の今の格好は薄い白の半袖Tシャツに青めのミニパンツ(＋全身に包帯)
そりゃ寒い訳だぜ。
でもソファから起き上がる気にもなれずうたた寝し始めていた時、俺のiPhone7が震え始めた。着信らしい。ちなみに俺の電話の着信音は沖野ヨーコちゃん。可愛い。

「はぁい、もしもぉし……」

『あ、悪ぃ寝てたか？』

「コナンくん…？」

着信画面も見ずに電話に出たらどうやらコナンくんからの着信のようで。滅多にコナンくんから電話は掛からないので少し吃驚した。

「どうしたの、コナンくんから電話してくるなんて珍しいね」

『いや………お前、ニュース見てねぇのかよ』

「はあぁ？…テレビつける気にもならねぇよ……」

そう、俺は今キッド様になかなか会えなくて傷心中なんだ……話しかけるんじゃねぇ……

『今キッドの予告現場に来てるから知らせとこうと思ったんだけど』

「ﾎﾞｫｴｱｯｯｯ!?!?!?」

『うお！？変な声上げてんじゃねぇよ！ビビっただろ！』

「テメ今何処に居るんじゃ早く教えろ死ぬぞ！！！俺が！！！！」

『オメー死なねぇだろーが』

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