【翡翠と珊瑚】5 ★ ページ28
「今回は懐妊の報告と肖像画を合わせて皆に伝えたいんだよね。」
「分かりました。絵の完成を楽しみにしております。世継ぎであれば、氷の国も安泰ですね。」
「あくまでも、正室とか側室とかにとらわれない言い回しで書いてね。俺の子である前に、氷の国と太陽の国の確固たる絆の証、みたいな表現にして欲しいから。」
国を絡めた表現にすれば、Aと佳菜を比べられる頻度は減るだろう。
次は正室の佳菜の子供を…なんて書かれたらたまらない。
「分かりました。ご側室を娶られた結果が素晴らしいものになったことを、お喜び申し上げます。」
「ふふっありがと。じゃ始めよっか！」
自分の太ももをぱんと叩いて仕切り直す。
子供のこともそうだけど、スケートのことだってちゃんと話したい。
「では改めまして、今季のプログラムについておうかがいします。ではフリープログラムから…」
俺は唇をきゅっと引き締めて、今季にかける想いを約一時間、記者に語り続けた。
インタビューも終わり、着替えて自室へと戻ると何故か佳菜がいて、Aとティータイムの真っ最中だった。
「珍し。」
「お邪魔してまーす。」
でもそろそろ夕刻だから部屋に戻った方がいいんじゃないかと、なんとなく今自分が入ってきた扉へと視線を向ける。
「あ、ゆづさん。翡翠色の衣装、脱いじゃったんですか？」
するといつもは真っ先に、お帰りなさい。と言ってくれるAが、こっちを見たまま驚いた顔をした。
「さすがに絵の仕事が終わったら脱ぐよー。」
「慌てて取材に行ってしまわれたので、後で近くでじっくり見たかったのですが…。」
「Aと佳菜の珊瑚色とそんなに変わんないでしょ？」
上半身はほぼ同じデザインだったよなと思いつつ、立ったままなのもなんなので、自分もその辺の椅子に座る。
「でも今回の衣装係は思い切ったよねー。ゆづにあれ着せちゃうんだもん。」
コスプレかって。と佳菜がソファーにもたれて笑っていると、ふとAが真面目な表情で妙なことを言いだした。
「佳菜子さま。あれが掲載されれば、きっと今回のお城便りは争奪戦ですよ。」
え、争奪戦？
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鹿(プロフ) - みなみさん» どうなるんでしょう？！フリーどうなるんでしょうか！昨日はなかなか寝付けず、今日は遅めに起きました＾＾；朝のニュース、ずっとイチローさんで、ちょっとがっかり！？ (2019年3月23日 8時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - サルコウが…サルコウがぁぁぁ…！点差が大きいな…。一面に書かれる言葉を気にしていたゆづだけど、全部イチローさんに持っていかれましたね。やっぱりイチロー引退には勝てないよね。そうか、イチローが引退か…。野球ファンでなくとも、結構おおきいな、これは。 (2019年3月22日 8時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 以前より、声が良くなった気がします＾＾そうとう使ってるなと思ったんですが…。（絶対家で歌いまくってると思われ）早く日本に帰ってこないかなー！ (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» すごい！現地観戦だなんて！楽しんで応援してくださいね＾＾帰国はまだかなー。ニュースも目が離せないですね！ (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - あっちもこっちも見るところがいっぱいあって、王子はやきもちやいちゃいますね。雪肌精のCM、素敵ですね。芝居の台詞はダメでも、ナレーションは心地よい声で向いてる気がします。引退後はあちこちから引っ張りだこでしょうね。 (2019年3月17日 19時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年2月15日 20時
