【翡翠と珊瑚】1 ★ ページ24
★ゆづサイド
少しずつ暖かさが増してゆく４月。
今日は久しぶりに三人揃って、お城に招いた絵師に肖像画を描いてもらう日だ。
「和風だね〜。」
朝から一人、衣装係に新しい衣装を着せてもらいながら、その翡翠色のふわっとした袖に腕を通してゆく。
勿論この日のために彼らが一生懸命作ってくれたものだ。
「思った通りよくお似合いです。」
「帯に金色が入ってるね。」
姿見を見ながら、綺麗に襟を正してくれる間に手袋をつける。
こうやって胸元を着物のように重ねるデザインは幾つかあるけど、今回のは王子っぽさもありつつ、今までで一番の和の雰囲気が出てるように思う。
そして全てを着付け終えたら、もう一度姿見で前や後ろ、そして全体を確認していく。
「うーん…、手袋いらないか。」
一緒に準備されていた黒い手袋が、背中の羽と同系色なのが、なんだか重い感じになりそうなので、やっぱり今は外しておこうと、ぽいっとテーブルに投げ置いた。
「王子さま、絵師の準備が整いましたので、お部屋へお願いいたします。」
「はーい。」
ちょうど着替え終えたところに、タイミングよくお呼びがかかった。
肖像画は、お城の別室で描くことになっているので、呼びに来た使用人と共にここから歩いて移動する。
氷の国は今、春真っ盛りだ。
途中廊下を進みながら、ふと開け放たれた窓の外を見ると、中庭に咲きかけた薔薇の良い香りが漂ってきた。
綺麗だな…。
また温室で花をもらってこようかな。
飾るだけで部屋がぱっと明るくなるし、Aの気持ちも安らぐだろう。
あと数ヵ月後にやってくるその日を、出来るだけ穏やかに迎えて欲しいし、そのためにはどんな小さなこともしてあげたい。
ふふ、楽しみ過ぎる。
にやけそうになるのを我慢している間に、絵師のいる部屋の前にたどり着いたので、護衛がさっと扉を開けてくれた。
そのまま中へ入ると、すでに佳菜とAが待っていて、先に俺が来たことに気付いたAが頭を下げて挨拶してくれる。
「あ、ピンクの衣装なんだ。」
自分のと色違いだというのはすぐに分かったけど、髪型や着ているものが違うだけで、本当に高嶺の花とでも言うべきか…。
つかやべぇ…。その近寄りがたい雰囲気に、惚れ直しそうになる。
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鹿(プロフ) - みなみさん» どうなるんでしょう？！フリーどうなるんでしょうか！昨日はなかなか寝付けず、今日は遅めに起きました＾＾；朝のニュース、ずっとイチローさんで、ちょっとがっかり！？ (2019年3月23日 8時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - サルコウが…サルコウがぁぁぁ…！点差が大きいな…。一面に書かれる言葉を気にしていたゆづだけど、全部イチローさんに持っていかれましたね。やっぱりイチロー引退には勝てないよね。そうか、イチローが引退か…。野球ファンでなくとも、結構おおきいな、これは。 (2019年3月22日 8時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 以前より、声が良くなった気がします＾＾そうとう使ってるなと思ったんですが…。（絶対家で歌いまくってると思われ）早く日本に帰ってこないかなー！ (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» すごい！現地観戦だなんて！楽しんで応援してくださいね＾＾帰国はまだかなー。ニュースも目が離せないですね！ (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - あっちもこっちも見るところがいっぱいあって、王子はやきもちやいちゃいますね。雪肌精のCM、素敵ですね。芝居の台詞はダメでも、ナレーションは心地よい声で向いてる気がします。引退後はあちこちから引っ張りだこでしょうね。 (2019年3月17日 19時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年2月15日 20時
