【仲良いの?】1 ☆ ページ1
☆主人公サイド
森の中を歩いてたどり着いたのは、岩肌にぽっかりと穴の空いた場所。
「ここが洞窟…。」
辺りはそれほど暗くはなく、充分に日が届いているようで、かわいいお花がそこかしこにたくさん咲いている。
これだと子供一人でも怖がらずに来れそうな場所だ。
「中はどうなっているのでしょうか。」
まっちーさんが付き添いの村人に尋ねると、比較的奥行きの浅い洞窟だそうで、足場も整備されていると教えてくれる。
「中はね、すっごくきれいなんだよ!」
「寒くない?」
鉱山なのであれば奥の気温はどうなのかなと、急かす子供に聞いてみると…。
「大丈夫!スケートリンクほどじゃないよ。」
面白い例え方で返事をされたので、思わず皆で笑ってしまった。
「ではまず護衛と私が中へ入ります。王女さまは子供たちと後にお続きください。」
「ええ、わかったわ。じゃあみんな行こっか。」
「わーい!」
しっかりと手を繋いだまま、まっちーさんを先頭グループにして、列をなして洞窟の中へと進んでゆく。
興味深く周りを見てみると、ごつごつした壁に混じって鍾乳石なんかもある。
洞窟の中ってこんな風になってるんだ…。
慎重に一歩ずつ。転んだりしないように細心の注意を払いながら、薄暗い洞窟内を見渡していると…。
「きゃっ!」
それでも不意に濡れた地面に足をとられてしまった。
バランスを崩した私は咄嗟にどこか掴める場所を探すのだけど、両手は子供と手を繋いでいるのですぐに動きがとれない。
このままじゃ後ろに倒れる…!と覚悟したその時、背後から私の体重を支えるように強い風が吹きつけた。
その間になんとか体勢を立て直すと、もう一人の子供がそっと背中に手を添えてくれて、私は子供と手を繋いだまま、元通り立つことができた。
「あ、ありがとう…。」
危なかった…。転んでお腹の子にもしものことがあったら、悔やんでも悔やみきれない所だった。
「王女さま、大丈夫ですか。」
ほっと胸を撫で下ろしていると、すぐ前を歩いていたまっちーさんが、真剣な表情でかけつけてくれた。
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鹿(プロフ) - みなみさん» どうなるんでしょう?!フリーどうなるんでしょうか!昨日はなかなか寝付けず、今日は遅めに起きました^^;朝のニュース、ずっとイチローさんで、ちょっとがっかり!? (2019年3月23日 8時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - サルコウが…サルコウがぁぁぁ…!点差が大きいな…。一面に書かれる言葉を気にしていたゆづだけど、全部イチローさんに持っていかれましたね。やっぱりイチロー引退には勝てないよね。そうか、イチローが引退か…。野球ファンでなくとも、結構おおきいな、これは。 (2019年3月22日 8時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 以前より、声が良くなった気がします^^そうとう使ってるなと思ったんですが…。(絶対家で歌いまくってると思われ)早く日本に帰ってこないかなー! (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» すごい!現地観戦だなんて!楽しんで応援してくださいね^^帰国はまだかなー。ニュースも目が離せないですね! (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - あっちもこっちも見るところがいっぱいあって、王子はやきもちやいちゃいますね。雪肌精のCM、素敵ですね。芝居の台詞はダメでも、ナレーションは心地よい声で向いてる気がします。引退後はあちこちから引っ張りだこでしょうね。 (2019年3月17日 19時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2019年2月15日 20時