48.終焉 ページ1
思わずAはクラピカと目を見合わせた。
「...覚えていないのか？」
尋ねる、というより、驚いて思わず口から出た、という感じでクラピカが呟いた。
「だから何をだよ！」
疎外感を覚えたレオリオが突っかかった。
クラピカとAを交互に見て説明を促す。
「いや、その...」
口籠るAが横を見ると、クラピカが微かに首を振った。
それに対しAは目で同意を示した。
そうね。せっかく忘れているなら言わない方がいいわ。
「レオリオ！！大丈夫そうでよかったわ！ね！クラピカ！」
「ああ。大した怪我も無さそうだし何よりだ。」
いきましょ！とクラピカを引っ張ってレオリオの側を離れる。
「これのどこが大丈夫なんだよ！」と喚く声が背後から聞こえてきたが、聞こえないふりをした。
長かった１次試験が終わり、サトツさんは森の中に消えていった。
森に入ってすぐ絶をしたあたり、もしかしたらこっそり試験に同行するつもりかもしれない。
受験者たちの前には大きな門が立ち塞がり、中からは何やら大きな唸り声が聞こえる。
皆、各々で次の試験を予想し、中には猛獣が襲いかかってくるなどと言う者もいた。
クラピカとAは、ゴンとキルアと合流し、そこにレオリオが遅れてやってきた。
「なんなんだこの音」とレオリオ。
「ここ、正午にならなきゃ開かないらしいぜ。」
キルアが、門に貼られた紙を見上げて言った。
「ならもう少しね。」
Aの目線の先にある掛け時計は12時5分前を示していた。
クレハは定位置となったAの肩にとまり、羽を休める。
Aもどこかに腰を下ろそうと、適当な場所を求めて辺りを見回したその時、何かがAの顔を掠め、すぐ背後の木に突き刺さった。
Aは驚いてそれを見る。
「これ、さっきの...」
紛れもない。
例の針人間の針が、明らかにAを狙って飛んできたのだ。
Aは気配を探る。
だが、当たり前のように気配を絶っていて、足取りすら掴めない。
彼は、本気で私を殺しにかかっているのだろうか。
私はその理由も、貴方が誰なのかも分からないのに。
さっきとは違う方向から飛んできた針を避けた。
いや、避けきれなかった。
辺りを
「クレハッ！」
Aが避けたと思った針は、肩に止まっていたクレハに命中したのである。
針をその身に受け、地面に落ちるクレハ。
それを見たAの目には一瞬にして憎悪の色が浮かんだ。
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あやなみ。(プロフ) - 紫薇さん» いえいえ！これからも更新応援してますね！ボードの返事とかも待ってますし体調には気をつけて下さいね。 (3月12日 18時) (
レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
紫薇(プロフ) - あやなみ。さん» マニさん、いつもありがとうございます！定期更新で頑張っていきますので、是非今後ともよろしくお願いいたします！ (3月12日 18時) (レス) id: 1c0b476290 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - ✉️。続編おめでとうございます！これからも更新応援してますしボードの返事も待ってます。大好きです！💝 (3月12日 7時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫薇 | 作成日時：2024年3月9日 12時
