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輝夜は自分の褥の上で目を覚ました。


ガバッと衾ごと起き上がる。


衾を退け、自身の足を見ると、傷が綺麗に無くなっていあ。


どういうことだ、と困惑している様子。


ふと周りの様子に集中すると、やけに静かで、輝夜は少し不安になった。


そっと襖を開け、廊下に出る。


宿儺と裏梅の名前を呼ぶ。


しかし何も返事は返ってこない。


心臓が嫌な音を立てていた。


咄嗟に戸口に向かう。


勢いよく家を出ようとした…が、何かとぶつかった。


顔を押さえながら上を見ると、宿儺がそこには立っていた。


昨日会った姿の宿儺であった。


宿儺を見て、輝夜はぶわっと涙を流した。


彼女が急に泣き出したことにより、宿儺はまごついてしまった。




「だ、大丈夫か」

「ごめんなさい……。その…急に不安になっちゃって……」

「すまない、オマエが目覚めるまでそばにいるべきだったな」




宿儺は輝夜の涙をそっと拭った。


まだ安静にしてた方が良いと言われ、輝夜は宿儺に抱えられて寝所に戻った。




「昨日のことだが。……不老不死とはどういうことだ」




その言葉を聞いて、そういえば宿儺に話してしまったな、と彼女は思い出した。




「私、月から追放された身なんです」

「は?」




鳩が豆鉄砲をくらったような顔を宿儺はした。


信じられないのも無理がないだろう。


非現実的な話。


宿儺の様子を見て、輝夜は眉を下げた。




「月には不老不死の薬が存在するんです。私は、それに手を出してしまった。存在するのに禁忌なんですよ。……酷い話ですよ」

「……何故、不老不死の薬に手を出したのだ」






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ミルクティー - 面白い!早く、新しい更新来ないかな〜 (3月31日 16時) (レス) @page21 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - 新作キターーーー! 嬉しい〜! (3月24日 15時) (レス) @page5 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:妃夏 | 作成日時:2024年3月24日 13時

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