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私は寝ている虎杖を抱えた。


複数人の足音が聞こえる。


こちらに走ってくる?




「……!!」




あぁ、一年生の二人か。


ここで出会えたのはちょうど良かった。


眠っている虎杖のことを任せよう。


すると伏黒が「玉犬」と言う。


釘崎も私に向かって構える。


あー……これは勘違いされてる。




「待て!恵!野薔薇!」




二年生の真希の声が響く。


が、それと同時に私は攻撃されて避ける。




「なんで止めるんですか!」

「悟の話を最後まで聞いてから行け」

「しゃけしゃけ」




流石に虎杖を持ちながら戦うのは危なかったから、二年生たちが止めに入ってくれて良かった。


すると、私の腕の中で虎杖がモゾっと動く。


目覚めたか。


目と目が合う。


途端に私の耳に彼の声が直撃した。




「最近の若者は元気だな……」




私はそっと虎杖を降ろす。


虎杖が目覚めたことに、二人は驚きを隠せないようだ。


一体、五条はこの二人になんて伝えたんだ?




「五条からなんと聞いたか分からないが、上層部とかいう奴らから虎杖悠仁…の中にいる宿儺を殺すように言われたから、宿儺を殺しただけだ。虎杖の方にはなにもしていない」




それを聞くと安心した顔になる。


まぁ、嘘ではあるのだが。


無害な生物になったのだから問題ないだろう。




「宿儺がいなくなった俺ってどうなるわけ?……呪術師じゃなくなるの?」




「あ…」という声が響く。


そういえば、元は非呪術師らしいな。


だが……。


いゃ、これは私が伝えるべき事ではないだろう。




「呪力とやらならお前に与える事が出来るぞ。ただ、君は…呪術師という過酷なものから解放されたのに、またその道を選ぶのか」




虎杖は黙ってしまった。


考えているようだった。




「うん。呪いの被害があるのを知ってて、それを忘れる事なんて出来ないよ。俺は俺が出来ることはしたい」

「……そうか。興味深いな、君は」

「!」




私は彼の頭に手をかざす。


非呪術師から取った呪力を一部を、彼の形に合うように流し込んでいく。


これぐらいでいいだろう。




「と、言っても。余のおかげで呪いの被害は右肩下がりみたいだがな。……そのうち呪術師なんて廃れるんじゃないか」

「た、確かに」




まぁ、でも。


力を持っていることを良いことに、悪さをする奴がいるから、そんな簡単に呪術師は消えないと思うがな。

▷→←なんかちいさくて可愛い(?)呪いの王



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ミルクティー - 面白い!早く、新しい更新来ないかな〜 (3月31日 16時) (レス) @page21 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - 新作キターーーー! 嬉しい〜! (3月24日 15時) (レス) @page5 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:妃夏 | 作成日時:2024年3月24日 13時

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