Seat substitute7 ページ8
席を立った私は、図書室に来ていた。
「久し振りに来たな……」
昼休みなのに人が少なくパソコンが自由に使えるから此処はいい暇潰しになる。
本棚に手を伸ばし一冊手に取ると奥の私の指定席へ座った。
「静かだから、集中できるなー」
独り言を呟き読み始めた。
「………」
ｶﾀｯ
前の方から物音がしたので視線をうつすと
「………!?」
私と向かい合う形に男子が座っていた。
全然、気配がなく
気づかなかった。
しかも＿＿＿＿＿
「半透明……？」
彼の体は向こう側がうっすらと見えていた
私の視線に気付いた半透明の彼は………
「？お前……
俺が見えてるのか……？」
かなり、驚いた様子で聞いてきた。
「う、うん」
頷いた
「へぇ……
珍しいな……
あっ、俺は零……
よろしくな」
いきなり、名乗った彼に驚きつつも……
「私は、姫路 Aです。」
一応、自己紹介をした。
「ふーーん
Aか………
じゃあ、今日から俺の友達第一号な♪」
無邪気にそう言った。
「えっ？第一号？」
こんなに明るい人なのに友達がいないの？
本気でそう思った。
「ん？あぁ
幽霊になって、初めての友達だ!!」
屈託のない笑みは嘘をついているように見えなかった。
しかも、今、幽霊……って
「幽霊!?」
今日、幽霊の友達が出来ました。
誰がこんなこと信じますか……？
Seat substitute8→←Seat substitute6
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霧原萌絵 - 最後に感動した(T_T) (2014年3月21日 23時) (
レス) id: 51a7de1e8e (このIDを非表示/違反報告)
小夏 - 私も、そんなことありました。 (2014年2月8日 11時) (レス) id: 981fd23b3e (このIDを非表示/違反報告)
清羅(´・ω・`)(プロフ) - いーなー...幽霊の友達欲しい... (2014年2月8日 10時) (レス) id: 536a53e751 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - いいですね。大賛成です。 (2014年2月4日 22時) (レス) id: a3f359aec3 (このIDを非表示/違反報告)
rinarina(プロフ) - すごく共感することばっかりで、楽しみにしています！がんばってください♪( ´▽｀) (2014年1月26日 9時) (レス) id: a5cf067aa2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琉凜
| 作成日時：2014年1月25日 0時
