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「やっ!やめて!!」
無理やりされることがこんなに嫌だなんて…
「いい加減にして!お父様を呼ぶわよ!?」
ライア「国王は僕と君の関係を認めてる。呼んでも意味ないさ」
「じゃあソラを……んんっ?!?!」
口を塞がれ、手足も拘束された。
身動きなんて取れない。苦しい、悔しい
ライア「なんでわかんないの?僕は君を愛してる!だから君は黙って僕に愛されればいい!そうして君も僕を愛するんだ!!!」
嫌だ…嫌だこんなの
私…そんなに悪い子だった?
マヒロ…くん
?「おい!!!離れやがれ!このクソ野郎!!」
―――ドガッッッッ!!!!
一気に体が軽くなる。
ゆっくり目を開けると、婚約者は鼻血を出して倒れ込んでいた。
ライア「な、なんだ君は!!どこから…!」
何者かに飛び蹴りされた婚約者は窓に向かって叫んだ。
まさか、窓から!?
月明かりが照らし、この人物を映し出す。
ずっとずっと、忘れられなかった人だった。
「…マヒロくん?」
マヒロ「ったく、なんなんだよコイツ」
ライア「不審者だ…!セナ!そこから離れるんだ!」
婚約者の言葉なんて、何も聞こえない
私はただただ…彼に夢中だった。
マヒロ「はぁ?てめぇが不審者だ。」
マヒロくんは私に右手を差し出した。
マヒロ「…もう一度、会いに来た。わがままで悪かったな」
「…っ!!」
私はゆっくりと、その手を握った。
その瞬間、私の心の暗く濁りきった闇に一気に光が刺した。
ピンチの時に現れる。貴方は私のヒーローのようで…
マヒロ「残念だったな黒髪ノッポの不審者男」
ライア「なっ…!!!!」
どんな星よりも美しい
他に代わりのない、一番星
マヒロ「星ヶ崎セナは、渡さねぇ」
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メロンパン - お久しぶりです。受験、終わりました。やっと、セピカさんの話読めます!私、この非現実的な話好きですわ。これからもよろしくです! (2021年3月16日 19時) (レス) id: 4669bf361c (このIDを非表示/違反報告)
葵 林檎 - 情景が浮かびやすくて、とても綺麗な感じだから、めっちゃドキドキして読んでいます…! この二人は、どうなるんでしょうか…?! 更新、頑張って下さい!めっちゃ応援してます…! (2021年2月17日 16時) (レス) id: 2561b1222b (このIDを非表示/違反報告)
狼狐(うるふぉっくす)(プロフ) - 自分も許されない恋をしているので、主人公にすごく共感できます…。 (2021年1月29日 19時) (レス) id: df161cba77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セピ | 作成日時:2021年1月25日 21時