恋とオリオン【名前変換オリジナル】

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ふと、夜中に目が覚めてしまった。



きっとお父様が婚約とか言ったから
変な夢でも見たのよ







…今日は綺麗な半月だった。




真っ二つに割れたそれはまるで

お父様が握り潰した月の国のようだった。









あの国の人たちはきっと私達を恨んでいる。

だから私は月の国に行ったことは無い。








きっと…素敵な世界が広がっているに違いないわ









「…行ってみたいな」









ふと、呟いた。









？「…じゃあ行ってみる？」









「え？」








次の瞬間、窓が空いて外の冷たい風が
ビュッと吹き込む。






そんな…ここは5階よ？






そんなの魔法使いでもなきゃ入れるわけ…









？「こんばんは、退屈そうなお嬢さん」








金色の綺麗な長い髪に

透き通るような青い瞳

白い肌に綺麗な顔立ち





まるでお姫様みたいな女の人だった。








「あ、あなた！どうやってこんな所に入ったのよ！」



その人は特別焦りもせずに淡々と答え始めた。






？「私は月城…いや、水篠です。ここへ入れたのは
パートナーが怪盗をしてたものですから」






一瞬、月城って言った…？
いや月城って月の国の国王の名前だし…


きっとただの変な人よ








「…」

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