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私はお父様の部屋に行き、大きな扉をノックする。
――コンコン
父「…セナか、入れ」
扉を開け、中へ足を踏み入れる。
「失礼します。お父様」
お父様はいつにも増して厳しい顔をしている。
この時はろくな事がない…
「…御用があると聞きましたが」
私が促すと、お父様はフッと微笑んで話し出した。
父「お前に、良い相手が出来てな」
「…いいお相手?」
父「そうだ、お前の婚約者だ」
…婚約者!?!?
冗談じゃないわ!嫌に決まってる!
「…急過ぎませんか…?」
父「いいや、お前にここまでピッタリな相手はなかなかいないぞ」
でも…そんなの…つまらない
つまらなすぎる!!
だってそれじゃ運命に逆らえない…!
そんな人工的に仕組まれた運命になんて
言いなりになりたくはない
父「…断るなんて事…しないだろ?」
お父様は私の顔をじっと睨みつけた。
ああ、この人には逆らえない
「…そうですね」
あーあ
退屈よ
誰かに遠くに連れて行って欲しいくらいには
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メロンパン - お久しぶりです。受験、終わりました。やっと、セピカさんの話読めます!私、この非現実的な話好きですわ。これからもよろしくです! (2021年3月16日 19時) (レス) id: 4669bf361c (このIDを非表示/違反報告)
葵 林檎 - 情景が浮かびやすくて、とても綺麗な感じだから、めっちゃドキドキして読んでいます…! この二人は、どうなるんでしょうか…?! 更新、頑張って下さい!めっちゃ応援してます…! (2021年2月17日 16時) (レス) id: 2561b1222b (このIDを非表示/違反報告)
狼狐(うるふぉっくす)(プロフ) - 自分も許されない恋をしているので、主人公にすごく共感できます…。 (2021年1月29日 19時) (レス) id: df161cba77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セピ | 作成日時:2021年1月25日 21時