8 ページ10
・
夏油「守るべきだからだよ。弱者を守るために呪術師があるからね」
任務終わりに夏油くんときたお蕎麦屋さんでどうしてそこまで頑張るのかと聞けばそう返答がきた
呪霊を飲み込んで彼の周りからカミサマが消えてそれでも頑張る理由が弱者を守るため
『すごいですね、』
夏油「ん?」
『見えない人は、助けられてることも分からないのに、きっと、』
以前非術師を任務で助けた時心無い言葉をかけられたことがある
私より多く任務をこなしきっと多くの感謝とそれ以上の畏れをぶつけられたことだろう
夏油「まあ、混乱して心無い言葉をかける人はいるけどそれは守らない理由にはならないしね」
強者はそうあるべき
夏油くんの言葉に私は何も答えられなかった
カミサマが初めて見えた時
こんなにも綺麗なものがこの世に存在するのかと嬉しくなって周りの子供や大人たちに教えてまわった
カミサマのそばに居たら心地いい気持ちになれるからそれを体験して欲しくて仕事で疲れてる両親に癒しを与えたくて
でもかえってきたのは気味が悪いという言葉と異常者というレッテルだった
馬鹿にされ罵倒され時には暴力を振るわれ
だから
カミサマがそばにいない"危険な子"を無視した
カミサマがそばにいない子には危険か付きまとう
いつもなら声をかけるけどそれをしなかった
翌日その子が事故にあって大怪我をしたと学校の先生が言った
なんにも思わなかった
その子がいじめの主犯格だったから
私を侮り蔑み暴力をふるう人達
その人達が不幸になると知っていても私はきっと何もしない
だから
『すごいです、夏油くんはすごい』
夏油「そこまで言われると逆に嫌味に聞こえるよ」
ははっと軽く笑う夏油くん
彼はどんな人でも弱者は守るべきだという
本当にすごい
私には出来ないこと
あの日あの子を無視した日
カミサマが少し私の傍から離れた気がした
私は誰かが傷ついてなんとも思わない自分が嫌だ
だから
『私、夏油くんみたいになりたいです』
この日から彼が私の呪術師としての目標であり憧れになった
1080人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
jyudo0517(プロフ) - ただ助けただけなのに………。こんなのってないよ泣。本当に2人話し合って欲しい……。 (2月6日 1時) (レス) @page23 id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - きたああああああああああ!ありがたい更新!! (11月29日 0時) (レス) @page11 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
ウェブサイト - 俺、ゴリラだから、殺されないよ (11月26日 3時) (レス) @page10 id: c4466802d3 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - いひゃああああ!お久しぶりです。更新うれしいです。作者様ペースでがんばってください! (11月14日 15時) (レス) @page10 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - 新作………!楽しみすぎます! (10月27日 10時) (レス) id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:山茶花 | 作成日時:2023年10月25日 21時