【呪術廻戦】嘘つきな猿

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"違うの嘘じゃない"





呆然と立ち尽くした彼女が泣きそうな声でけれど涙は流さずに零した一言が頭から離れない





自分の今までの信念が信じられなくなって



補助監督の話でさらに混乱して



そしてAに嘘をつかれた





なぜあんな嘘をついたのか分からない



幼い頃呪霊が見えると保育園の友達に話したら気味悪がられるか馬鹿にされた



俺も見えるぜと言った友達は影で私を馬鹿にしていた



高専に入るまで呪霊を見える人には出会ったことがない




俺も見える私も見える



夏油くんは特別な力を持っているんだねと言ったその口でああいう年頃だから、ああいう変なやつの言うことは否定しない方がいいとか




知ったような口を聞かれる






だから、Aがその類の冗談を言ってカッとなった





"あの、夏油くんの周りの神様がいない…た、大変なの、体調崩したり精神が不安定になったりだから"




私の悩みや葛藤を神様(存在しないもの)のせいにされて



休むことが大切だ疲れた時は甘いものと私に優しくしていたのも神様が見てるからという理由なんだと



Aから受けた優しさを全て否定された気がして荒々しい言葉をぶつけた






分からない





Aが何を考えてるのか





なんのために戦うのか







夏油「これはなんですか？」




非術師(猿)を助ける価値はあるのか










＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




任務先の住人を殴ったことで私は1週間の謹慎を言い渡された





子供を虐待していたことや呪力を使わずに殴ったことで呪術規定には違反しないだろうと謹慎だけで済んだがあそこで呪霊をだしていたら私は今頃呪詛師になっていただろう




あそこで何故踏みとどまったのかは分からない



殺そうと思ったはずだった




だけど頭に浮かぶAの傷ついた顔




ここで非術師を殺すことは彼女を猿と認め敵対することだと頭の中で理性が働いた






彼女を猿と切り捨てるには私はあまりにも彼女のことを＿＿＿＿＿＿＿＿＿








とにかく高専に戻り彼女に謝ろう



非術師を助ける助けないはその後考えればいいと私は戻ってきた






謹慎があけたらAに謝り話をしよう





大丈夫、まだ、時間はある











夜蛾「Aは星漿体として天元様と同化した。一週間以上前の話だAの口から話があっただろう」




もう二度と彼女に会えないなんて思わなかったじゃないか

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