【呪術廻戦】嘘つきな猿

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"神様が見えるんだって〜Aちゃんって嘘つきだよね"



"嘘つきは仲間に入れてあげない"



"Aどうしてそんな嘘をつくの？おばあちゃんに会わせたのが悪かったのかしら"


"お姉ちゃんさその歳で不思議ちゃんアピールとか恥ずかしくないの？外で私の事妹って言わないでね"








嘘つき、嘘つき、うそつき







昔から言われてきた




そこにいるのに誰にも見えないカミサマ





クラスメイトと家族も神社に通うような信心深い人も





私を嘘つきと言った





私が見えていても他が見えていなかったらそれはいないものになる





どれだけ伝えても神様は空想のものと浸透してしまっている人達には響かない





だから、見えることを隠して見えないふりをして





嘘をついてごめんなさいって謝って





そうやって生きてきたじゃないか





誰も本当のことを信じてくれないから




周りと同じように突出しないように



カミサマのことは誰にも言わないって決めたのに











馬鹿だな、夏油くんなら信じてくれるなんて






いつも通り





神様が見える頭のおかしい子だと距離を取られるだけじゃないか










呆然と立ち尽くす




気づけば夏油くんはいなくなっていた








"復讐する？"





神様の声に首を振る





私の味方の神様は私を心配してくれる



でも神様に願いをしてしまうと果たされてしまうから安易なことで頷いてはいけない






私の言葉なんて信じて貰えるはずがなかったんだ






馬鹿だな、それさえ言わなければ秘密があっても友達でいられたのに






馬鹿だなぁ…と一人零す







夜蛾「A？今いいか？」






立ち尽くしてからどれほどの時間が経ったのか夜蛾先生に話しかけられた





夜蛾先生に我儘を言って夏油くんと話す時間を貰えたのに






夜蛾「天元様がお呼びだ」







さよならも言えずにお別れなんて

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