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「カミサマに名をつけちゃいかんよ」




田舎に住むもう亡くなった曾祖母の口癖だった



見えないものが見えると泣きついた時に頭を撫でながらそう言われた




曾祖母は古風な人でしきたりなどを大切にする人だった



祠の前に行ったら足を止めて手を合わせる



日々の生活の感謝を忘れない




「カミサマを神様にしちゃいかんよ。感謝しても名をあたえちゃいかんよ」




「カミサマは人でない、神様と認めてしまえばあちらさんからも認識されてしまう。そしたら戻って来れ無くなる」




「名をつけちゃいかんよ。名乗るのもいかんよ。Aちゃんは"こっち"に来たらいけんよ」






そう言った曾祖母はカミサマに囲まれて幸せそうに逝ってしまった






名前を教えたらだめ




それはなんで?




"こっち"に来たらダメって



それはどこに











あれ、私いつから神様って呼んでないんだっけ?





____________________






七海「ッッ、はいばら!!」




七海くんの声に意識が戻る




吹き飛ばされた灰原くんが地面につくギリギリで受け止める



『うっ、灰原くん、しっかり』




ぐったりとした体、息はあるけど意識はない




確実に二級案件じゃない



産土神



あの時の寂れた祠の主が



今、堕ちた神として私の目の前にいる





呪霊は見えたことがないでもカミサマは見える




七海くんはずっと空中に向かって攻撃してる



私にはそう見える



カミサマはもっと下にいる




七海くんの術式じゃ見えないカミサマの分まで攻撃が当てられないんだ





私は、私はどうすれば




"カミサマの名を呼んじゃいかんよ"




私に力があれば



"神様に認識されちゃいかんよ"




目の前のカミサマを鎮める力があれば




"こっちに来ちゃいかんよ"



刀に囲まれて逝ってしまったあの人みたいな力があれば









七海「ぐっ、」




七海くんが倒された




このままじゃ何も変わらない


















ごめんね、おばあちゃん






約束破るね








『"神様"お願いします。助けて下さい』




曾祖母の形見の小さな懐刀を握りしめ名を与える





名を呼ぶ




『かしこみかしこみもうす。


どうか私に力を貸して下さい




"小夜左文字"』






ずっと私の傍で守ってくれていた青い髪の男の子に願おう

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jyudo0517(プロフ) - ただ助けただけなのに………。こんなのってないよ泣。本当に2人話し合って欲しい……。 (2月6日 1時) (レス) @page23 id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - きたああああああああああ!ありがたい更新!! (11月29日 0時) (レス) @page11 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
ウェブサイト - 俺、ゴリラだから、殺されないよ (11月26日 3時) (レス) @page10 id: c4466802d3 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - いひゃああああ!お久しぶりです。更新うれしいです。作者様ペースでがんばってください! (11月14日 15時) (レス) @page10 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - 新作………!楽しみすぎます! (10月27日 10時) (レス) id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山茶花 | 作成日時:2023年10月25日 21時

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