13 ページ15
・
五条「なあ、Aこのスペシャルパフェ食べに行かね?」
『糖尿病になりそうですね』
朝教室に入った夏油はAの席の前に座り話す五条の姿を見て固まった
夏油「お前もなのか悟…」
硝子、七海と続きついに親友の悟にまで先を越された夏油は静かにそう呟いた
何故だ?昨日任務に行くまで悟の東への態度は悪かったのにとぐるぐる考えている間にも二人はスペシャルパフェを食べに行く約束をしていた(五条が無理やりした)
夏油はAに慕われている自覚はあった
気にかけていたしAにとって仲のいい同期は自分だろうと思っていたのに
五条「おー、傑はよ」
『お、おはよう夏油くん』
五条の声に気づいて遠慮がちに会釈するAを見て客観的にどちらが仲良さそうかと言われればそれは
家入「おい、早く入れ」
未だ立ち尽くす夏油に後から来た家入が邪魔だと軽く蹴る
ようやく自分の席についた夏油は楽しげに(一方的にAが絡まれているだけとも言う)話す二人を見て何故か胸がいたんだ
同期が仲良くしてるのはいいことのはずなのに落ち着かない夏油はその日の授業を集中できず夜蛾先生にゲンコツを貰っていた
____________________
『げ、夏油くん!』
放課後任務もなく自室に戻ろうとしていた夏油はAの声に足を止める
夏油「東?どうかした?」
『あ、えっと、なんか今日ぼーとしてたから気になって、あの家入さんが疲れた時は睡眠と糖分補給が大事だって言ってたから五条くんにオススメのお菓子貰ってきてあと七海くんが寝る時の服も大事だって言ってたからこれ…』
夏油「随分皆と仲良くなったんだね」
渡された紙袋の中にはリラックス出来そうな部屋着とお菓子が入っていた
Aに気にかけて貰えた嬉しさと次々と出る自分以外の名前に夏油は複雑な感情になる
『えっと、』
夏油「私とは仲良くしてくれないのかな?」
しゅんとした顔を見せるAは慌てて首を振る
こうなると分かってこの表情をするのだからこの男はずるい
夏油「良かった。じゃあこれからはAって呼ぶね。それと私とも沢山出かけようね」
『は、はい』
少し顔を赤くしたAに満足そうに笑う夏油
この約束が果たされることはなかった
1080人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
jyudo0517(プロフ) - ただ助けただけなのに………。こんなのってないよ泣。本当に2人話し合って欲しい……。 (2月6日 1時) (レス) @page23 id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - きたああああああああああ!ありがたい更新!! (11月29日 0時) (レス) @page11 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
ウェブサイト - 俺、ゴリラだから、殺されないよ (11月26日 3時) (レス) @page10 id: c4466802d3 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - いひゃああああ!お久しぶりです。更新うれしいです。作者様ペースでがんばってください! (11月14日 15時) (レス) @page10 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - 新作………!楽しみすぎます! (10月27日 10時) (レス) id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:山茶花 | 作成日時:2023年10月25日 21時