お飾り28 ページ30
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燃え上がるような感情とは裏腹に夏油の頭は冷えきっていた
Aが結んだ縛りはかなり強力なもので血縁関係者としたということも相まって彼女を雁字搦めに縛り付けている
恐らく姉が彼女に死を命じればそれを実行してしまうほどに
だからこそ夏油は少しでも早く縛りを解こうと焦っていた
そしてその焦りとは対象に
そこまでして庇われるAの想い人をどう苦しめて潰してやろうかと淡々と考えていた
涙を流し"好きになってごめんなさい"と謝り続ける彼女を抱きしめる資格は自分にはない
そう思っていてもその涙が自分のことを思っての涙だったらと浅ましくも願ってしまう
夏油｢分かった。誰かは教えなくていい｣
『げと・・・旦那様、』
泣き腫らした顔をあげ夏油を見つめるA
呼びかけた名前に夏油が眉を顰めたため言い直すだけの思考は働いているらしい
夏油｢君と関わった全ての男を殺していこう。相手が死ねば縛りも無効だろう死んだ人間を愛するなんてそんな馬鹿な話はないからね｣
忘れてはいけないがこの男は"五条悟の親友"なのである
普段どれだけAの前で猫かぶっていようが非術師を猿呼ばわりするイカれた特級呪術師なのだ
倫理観なんてものは存在しない
『え、あ、あの』
流石にこれにはAも動揺する
自分が蔑まれるのを当然と受け入れてもその矛先が別に向いた時にはきちんとおかしいと判断できる常識をもちあわせてはいた
優しい夏油様、愛してる旦那様からの突然の殺害予告に思考が停止した
『え、っと、殺しちゃだめです…』
Aは色々な混乱と泣きすぎたせいで頭がぽわんとしていた
そんな上目遣い涙目の顔(喋り方がくそかわいい)Aを目にして一瞬気絶しかけた夏油はすぐに想い人(クソ野郎)を庇ったのだと気づき真顔になる
夏油｢なんで？君の命がかかってるんだよ？｣
Aは首を傾げる
自分の恥より夏油の命が大切なのは当たり前だった
だから
『夏油様死んじゃ…やです……生きて？』
夏油の裾を掴みポツリと漏らした声
夏油｢・・・は？｣
この一連の騒動を今後5年くらい同期二人に笑い話にされるのを夏油はまだ知らない
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ぱぴ子(プロフ) - お願いします続きくださいまじで最高です (10月16日 19時) (
レス) @page32 id: 7ff67b8293 (このIDを非表示/違反報告)
M - 続きが見たいです。お願いします (2022年12月30日 17時) (レス) @page32 id: 56a51bd1b3 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 拗らせ具合がほんとうに好みすぎます(@_@。ぜひ続きを！！！！！！ (2022年11月11日 11時) (レス) id: a7ebf70cf1 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 続きが見たいです！！！！！！！！！(」ﾟ∀ﾟ)」ﾎｼｲｨｨｨｨｨｨｨｨｨ!! (2022年10月20日 2時) (レス) @page30 id: 4bbd9f6009 (このIDを非表示/違反報告)
菜央(プロフ) - ｯ続き…_:( _ ́ཫ`):_続きをｫｫ…お恵み下さいませ…( ´ཫ` )ｸﾞﾊｧ (2022年7月18日 20時) (レス) @page30 id: d61ef6835a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年7月2日 22時
