お飾り23 ページ25
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「貴方は傑様にふさわしくないわ」
「はやく離縁しなさい。傑様とは私が結婚するから」
旦那様が家との縁は切るようにと言われてから一度も連絡はなかったのに突然姉二人から呼び出された
旦那様には姉二人に会うことも禁じられていたのでもちろん拒否したが呪霊を使われたのか術式を使われたのか私はいつの間にか眠って久しぶりの実家に戻っていた
「傑様があんなに麗しい方だと知っていたらあんたみたいな欠落品じゃなくて私が結婚したのに」
二番目の姉はどうやら旦那様に一目惚れをしたらしく妻の座を譲れという話だった
一番目の姉も私に見目麗しい旦那様がいることをよく思っていないらしく冷たい目でこちらを見ている
ああ、また始まる
いつもの事だ
出来損ないの私が罵られることは
「あんたは傑様にふさわしくない」
知っています
「醜女のくせに隣にいて似合わないって分からないの？」
知っています
「あの方は優しくてお強い完璧な方」
…知っています
「弱くて何も出来ないあんたに価値はない」
……知っています
いつもと同じ罵倒、それなのにどうしていつもより辛いのだろう
「これだけ長く同棲して子供も産めないなんてあんた胎としても欠落品だったのね」
『ﾋｭｯ…』
呼吸の仕方を忘れるほど動揺した私に姉二人が気づかないはずがない
「あら？あなたもしかして」
「ふっ、ふふ、あー、そういうこと？女として見られなかったのね可哀想に」
姉たちの言葉が心に深く刺さる
あの夜、旦那様に拒絶された夜。私は旦那様に女として見られていなかったという事実をつけつけられた
望みが叶わないことは分かっていた。でも、それが現実として突きつけられたあの日私は逃げ出したくなるほど惨めだった
『うっ…………ううっ……』
姉達は私の涙に驚いていた
だって私は何をされても何を言われてもニコニコと笑っていたからそうするように教えられていたから
でも、でも、旦那様は、旦那様だけは
「あんた傑様のこと好きなのね」
『うう………うっ…』
「お飾りの妻に好意を向けられてるなんてあの方が知ったら？」
『！や、いや、それだけは！』
捨てられてしまう、嫌われてしまう
お飾りの妻としての仕事まで奪われたら私の価値は本当に………
「知られたくないのなら私と"縛り"結べるわよね？」
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ぱぴ子(プロフ) - お願いします続きくださいまじで最高です (10月16日 19時) (
レス) @page32 id: 7ff67b8293 (このIDを非表示/違反報告)
M - 続きが見たいです。お願いします (2022年12月30日 17時) (レス) @page32 id: 56a51bd1b3 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 拗らせ具合がほんとうに好みすぎます(@_@。ぜひ続きを！！！！！！ (2022年11月11日 11時) (レス) id: a7ebf70cf1 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 続きが見たいです！！！！！！！！！(」ﾟ∀ﾟ)」ﾎｼｲｨｨｨｨｨｨｨｨｨ!! (2022年10月20日 2時) (レス) @page30 id: 4bbd9f6009 (このIDを非表示/違反報告)
菜央(プロフ) - ｯ続き…_:( _ ́ཫ`):_続きをｫｫ…お恵み下さいませ…( ´ཫ` )ｸﾞﾊｧ (2022年7月18日 20時) (レス) @page30 id: d61ef6835a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年7月2日 22時
