お飾り22 ページ24
・
新婚旅行から帰ってきてから旦那様とはすれ違いの日々だ
共にしてた食事も今はまったくない
帰りも遅く旦那様と会うこと自体減った
・・寂しいとおもう
旦那様に私への気持ちがないことはこの前のことで痛いほど分かった
でも、それでもお飾りの妻としてそばにいられるならそれでいいとそう思っていたのに
気分転換にと菜々子様や美々子様に買い物に誘われたり
五条様が遊びにこられたり
楽しいことは沢山あるのにどこか気分がはれない
気分転換に菜々子様に教わったヘアアレンジをしてみたり美々子様から頂いたリップを塗ってみたり家入様に頂いた服を着てみたりした
いつもとは違う格好
旦那様は気づいてくださるだろうか
可愛いと言ってくださるだろうか
旦那様に会ったのはもう随分前なのに今日も帰りが遅いかもしれないのに旦那様のことばかり考えてしまう
愛されたい、可愛いと思われたい
両思いにはなれなくても
お飾りの妻として少しでもいいなと傍に置いていたいなと少しでも、ほんの少しでも思っていただけるように
これは
そう願った罰なのだろうか
『んんっ……んーー！！んちゅ、！？んんん、』
旦那様の美しいお顔が目の前にある。口の中は分厚い舌が蹂躙して上手く息ができない
状況が理解できないままぎゅっと自分のてを握ってるとすっと旦那様が離れた
夏油「何故抵抗しない？」
旦那様のお顔が少し赤い、ほんのり色付いた口は私のリップがついて……
『旦那様ですから』
込み上げる恥ずかしさを必死に抑えて答える
好きでもない相手に照れられても気持ち悪いだけだろう
例え好かれていなくても想い人からの触れ合いは嬉しい、とても虚しいけどそれでも嬉しい
夏油「君は……旦那だったらなんでもいいのか？」
でも、旦那様は違ったらしい
表情が抜け落ちたような冷たい、あの時より冷えた軽蔑したような瞳で私を見下ろす
ぐいっと腕を引かれ寝室に放り込まれる
『ｯｯ、』
ベッドのスプリングがギシッとなり視界が天井と旦那様でうめつくされる
旦那様の行動の意味は分からない。でも、夫婦なのだからお飾りでも夫婦なのだから、愛し合う行為があったとしても私は受け入れたい
いや、旦那様だからこそ私は……
私は何をされても受け入れる覚悟で旦那様に微笑みかけた
夏油「！…………おやすみ」
旦那様はその夜私に指ひとつ触れはしなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2709人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱぴ子(プロフ) - お願いします続きくださいまじで最高です (10月16日 19時) (
レス) @page32 id: 7ff67b8293 (このIDを非表示/違反報告)
M - 続きが見たいです。お願いします (2022年12月30日 17時) (レス) @page32 id: 56a51bd1b3 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 拗らせ具合がほんとうに好みすぎます(@_@。ぜひ続きを！！！！！！ (2022年11月11日 11時) (レス) id: a7ebf70cf1 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 続きが見たいです！！！！！！！！！(」ﾟ∀ﾟ)」ﾎｼｲｨｨｨｨｨｨｨｨｨ!! (2022年10月20日 2時) (レス) @page30 id: 4bbd9f6009 (このIDを非表示/違反報告)
菜央(プロフ) - ｯ続き…_:( _ ́ཫ`):_続きをｫｫ…お恵み下さいませ…( ´ཫ` )ｸﾞﾊｧ (2022年7月18日 20時) (レス) @page30 id: d61ef6835a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山茶花
| 作成日時：2021年7月2日 22時
