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『侑はAさん教室まで送りや』
という鶴の一声、いや北さんの一声で今に至る。
北さんめっちゃ怖かったねとか足痺れてしもたとか治くん後半絶対ご飯のこと考えてたよとか先刻までの争いが嘘みたいに喋る喋る、私と侑くん。
恐怖の対象が一致したことで逆に団結力が生まれたのだろうか。
「Aちゃんが眠いとか激レアやんか、やるしかないやろ」
「時と場合を考えようよ･･･先生にめっちゃ変な目で見られたじゃん･･･」
そっくりそのまま返しますう、と侑くん。
あれは君が何しても起きなかったから仕方なかったんです。
でもすぐにケロッとして私の方へ向き直った。
「なあな、また電話しよ」
「金曜日か土曜日にやろうね」
「ちぇ、抜かりない」
侑くんは口を尖らすけれど、当たり前です。
そもそも朝練があるのにあんなに遅くまで通話していて大丈夫だったのだろうか。実際彼は今日１時間目から６時間目までずっと起きていた訳だけど。
「毎日今日みたいに起きてくれてたら良いのになあ」
「無茶言わんといて！今日が初めてやねん、最初から最後まで起きとったの」
「嘘でしょ･･･」
信じられない。でも言われてみればそうだ。
数学寝てる、生物寝てる、現文寝てる、日本史寝てる、その他もろもろ寝てる。
彼がずっと起きているのは体育くらいかもしれない。
どうしたらずっと起きてくれるのだろうか、なんて悶々考えながら廊下を歩いていると侑くんが口を開いた。
「ふっふ。あとな、俺Aちゃんに言いたかったことがあんねん」
出た。この笑い方。
悪戯っぽく笑うともまた少し違う、例えるとしたらええと──────蠱惑的、というか。
どうやら私はこの笑い方に弱いらしい。また前みたいに視線を固定されて、目を離せなくなって、そう。少し怖いくらいだ。
途端、するりと侑くんの指が私の髪の毛を梳いた。梳いた、というか。頬にかかっていた髪の毛を耳にかけられた。
一言も発さない彼のその瞳から逃れようと目を瞑って下を向いたけれど、侑くんの手は私の耳の近くにまだあって。
何をされるんだろうっていう恐怖なのか、不安なのか、心臓が鳴り止まない。はたまた認めたくはないが期待している、ということなのか。
その想いを知っているかのように、侑くんは私の耳もとに口を寄せた。･･･耳もとに？口を？寄せた？え、待って待って嘘。うそ、うそ！ちょっと待ってちょっと待って。
ちょっと待って！
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かわや - まじで面白いです！ (5月6日 17時) (
レス) @page26 id: da31ddeb4b (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - REOさん» 本当ですか！？ありがとうございます！（；；）侑くん格好良いですよね...おかげで妄想が進みます（笑）先刻二部を公開しましたので、是非ご覧下さい！ (2019年9月21日 16時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
REO - すみません、めっちゃおもしろいです！あと侑がイケメンです！続きまってます！ (2019年9月20日 18時) (レス) id: ae6187a256 (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 來さん» 嬉しいです！ありがとうございます...！おそらく二部公開は今週末になりそうです！長い間お待たせして申し訳ありませんが、もう少し待っていてくださいね！ (2019年9月17日 17時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - キャラクターが可愛い！！もうそれしか言えないです。夢主ちゃんも人間味があってとても素敵でした！二部も楽しみにしています、頑張ってください！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 5f382bf3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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