秘書ってペットじゃないの、知ってます？【夏油傑】

43・察知 ページ43

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はいはいはいはい、


全てが繋がった。



あんなの名探偵でなくてもわかるわ！と憤慨しながら、追い出された為に居場所を失った私は久しぶりに秘書カウンターへと向かった



夏油さんが私に何も話してくれなかった理由。


伊地知さん、ＮＹ支社、取引先への同行拒否、紅茶にお菓子、金髪美女、そしてさっきの‥ハグ、


そりゃ私について来られちゃマズイ訳だ。


理由が分かってもモヤモヤが晴れない。
むしろ、胸のザワつきは広がるばかりで。








一時間ほどして二人が部屋から出てきた。
二人とも背が高くて絵になるな、なんて。


仲睦まじげな様子に胸がギリギリ締め付けられる。エレベーターホールまで来た二人を目で追うと
私と目が合った金髪さんは





ちゅっ





夏油さんの頬にキスをした




　(っ‥!!)





そして意味ありげに微笑み、帰って行った。







「マウント取ってこないでよ‥」

誰にも聞こえない呟きが床に落ちて消えた








『A、少し話‥いいかな？』


困ったように笑う夏油さんに呼ばれ部屋に連れ戻される。そんな顔したいのは私の方なのに。




いよいよ潮時かな。
もういい加減はっきり伝えてほしい、

そう思ったのに





『これからまたしばらくは外出続きだから、
　仕事渡しとくね』





こちらを見ようともせず






「私は、また、留守番でしょうか‥」


『うーん、しばらくはそうかな‥』





その理由も説明せずに、

業務連絡を始める彼についに感情の糸が切れた






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