13・副社長は酒が弱いらしい ページ13
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根回し凄いです、さすが敏腕専務ですね。硝子は夏油さんがこんなオカシい人だって知ってるのかな?いや知ってたらOKしないか‥
『きみは目を離すと何をしでかすか本当わからないからね』
「夏油さんだけには言われたくありません」
『おや、お口が悪い子だね。塞ごうか?』
ジリ、と試すような視線を向けられた。慌てて距離を取り、眉を顰め睨めつける
『威嚇してるの?猫みたいだね』
ニヤリと目を細め笑う彼。このままでは彼のぺースに飲まれてしまう。
すると突然なる電話。夏油さんはポケットからスマホを取り出し誰かと喋っている。端的に会話を終え、こちらに向き直った夏油さんは満面の笑み。‥嫌な予感しかしない。
『A、お仕事だよ』
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拝啓お母さん、私は今までの人生の中で一番
場違いなところにいます。
東京都心部、高級ブランドがひしめくエリアのひときわ有名なそのお店の試着室でAは一人頭を抱えていた。
きっかけは夏油さんにかかってきた一本の電話。社長からだったようで、今日副社長が行くはずだった取引先の周年パーティに変わりに行ってくれないか、との事。当の副社長は昨日うけた接待で間違ってお酒を飲んでしまい寝込んでいるのだとか。
『昔から酒だけは弱いんだよね、彼』
何かを思い出したような顔でふふ、と笑う夏油さん
「承知しました!頑張ってくださいね、お送りしますよ。場所は?何時からですか?」
『Aも一緒に行くんだよ?』
「え?はい、送迎すればいいんですよね?」
『違うよ、わたしと一緒に参加するんだよ?』
「んぇ?」
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戸惑う私をよそに外出準備を終えた夏油さんはイブニングドレスなぞ持っているはずもない私に行くよと、連れてこられたのがこのお店。
『あら夏油さま、いらっしゃいませ』
『やあ、お久しぶりです』
上品に微笑む女性店員さんとはなにやら親しげで。わたしも懇意にしててよく来させてもらっているんだ、と言った彼は店員さんに
『今夜、パーティなんだ。彼女に似合う物を見繕ってもらえるかな』
と微笑んだ。そのまま店員さんと楽しそうに会話する彼を見ていた。仕事用のあの貼り付けた笑みではないソレに、何故か胸がチクリと痛んだ。
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ここ数日でたくさんの方に[お気に入り(+作者)登録]してもらえて本当に励みになってます!よければ☆もポチリとお願いします!大人の余裕と色気溢れる夏油さん‥大好物の方いますか?うふ
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すみっことかげ(プロフ) - 歯磨き子さん» コメントありがとうございます!嬉しいです☆お、ここにも夏油さん推しがいらっしゃいましたか!!かっこいいですよねぇ本当! (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き子 - キュンキュンしすぎて・・・ありがとうございます。夏油推しには最高です、夏油様どこにいるんでしょうか() (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 0d41b786f3 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - こんぶさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんばりに驚いてもらえましたかね?面白いと言ってくださり嬉しいです!何故こんなおかしな事になってるのか、次話で明らかになるのでお楽しみに!! (2021年9月26日 7時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ - NYの新事実に目玉が飛び出る所でしたw私もニューヨークだと思っていたので。本当に面白いです(*^^*) (2021年9月26日 3時) (レス) @page44 id: 7f18273dc2 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - しゅーくりーむさん» コメントありがとうございます!わあ!そう言っていただけて嬉しすぎます!夏油さんかっこいいですよね、やばいですよね。理想を崩さないように頑張って書きますね!! (2021年9月23日 8時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみっことかげ | 作成日時:2021年8月12日 16時