五条悟の「妹」が呪術高専に来た件について【呪術廻戦】

何が違う ページ17

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佐々木side






ﾍﾟﾀｯ…ﾍﾟﾀｯ…



「"いまなンじですかぁ みぢかいはりはぁ ジュういちいぃ”」




怖い、怖い、怖い。


なに…あの化け物…！！！




井口と一緒に、夜の部室であの御札を剥がした瞬間…
ロウソクの火が消えて…化け物が来て…っ…！！



頭の整理が追いつかない。でも分かることが一つだけ。


あの化け物に見つかったら…無事じゃ済まない…。



井口とは途中ではぐれてしまった。不安でいっぱいになり、強く目を瞑る。



すると物音がピタリと止み、ゆっくりと目を開けると、
目線の先の床に1つの人影があった。



職員の先生もとっくに帰っている。

この学校には井口と私だけ。


ならこの人影は井口だ。





「井口…！良かったぁ…どこいって＿＿」



合流できたことの嬉しさで、安堵を覚えていた時だった。


月明かりでようやく見えた井口の顔は、
目から上を化け物に覆われていた。


それも、さっきとはまるで違う、無数の目と手が生えた化け物に。





「たす……けて…」




……井口？

そう声をかけようとしても、怖くて声が出ない。



そして、追い討ちをかけるように、私の後ろからも奇妙な声が聞こえた。





「"いま"なんじ”ですかぁ”」





「ﾋｯ……！きゃぁぁぁあ！！！｣


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＿＿＿＿


伏黒side




｢！！｣




悲鳴が下から聞こえた…！



「ｯ、もう部室を出たか！」





急いで声がした方へ向かう。


ｯｯ…相変わらず気配が無茶苦茶だ。


!!


廊下を曲がると黒いバッドのような形をした呪霊が1つの足で立ち塞がっていた。




「ちゅ”ーる"ちゅーるちゅー"る」




「邪魔だ＿【玉犬】」




ｽﾞｽﾞｽﾞ…影から2匹の玉犬が現れる






【喰っていいぞ】


＿＿＿
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虎杖side




…ずっと考えてた



【ここにいろ】



「何言う通りにしてんだ俺は…！」



手が震える。寒さのせいなんかじゃない。





…俺は、何にビビってる？




【死】




そうだな…学校からは死の予感がする



死ぬのは怖い



爺ちゃんも死ぬのは怖かったかな


そんな感じは全然しなかったな


俺も泣いたけど、怖かったからじゃない




＿少し寂しかったんだ



いま目の前にある「死」と、爺ちゃんの「死」



何が違う？



自問自答を繰り返すうちに、祖父の最期の言葉が脳裏を過ぎった。





「オマエは強いから人を助けろ」




それは、俺を動かすためには、充分すぎる言葉だった。

間違った死→←そこにいろ

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