歌い手でセンラーの私が幼馴染の身内が○○だった件について 3 【センラ】

お父さん･･･ ページ37

そこには、私のお父さんらしき人がいた。


母「栞菜、お父さんよ･･･」

『こんばんは･･･』

父「こんばんは！栞菜！元気だったかい？」

『元気でしたよ･･･今は、別だけど･･･』

母「なにかしこまってんのwww」


父「そうだよwww実のお父さんだよ！」

『本当にお父さん･･･？』



私は、びっくりした。


『じゃあ、なんでお父さんここにいるの･･･？』


お母さんが話始める。


母「お父さんと喧嘩とかの理由で離婚したんじゃないんだよ。
本当は、お父さんは、【ガン】なんだ･･･」


えっ･･･

ガン？？


父「 ガン が理由で離婚したんだ。ゆっくり進行してる。」

『そ、そーなんだ･･･』

父「栞菜に会いに行けなかったのも、ずっと病院にいたからなんだ･･･」

母「小学校で転校したのは、お父さんの病院が近くにあったから･･･」

『そうだったのか･･･お父さん･･･』



お父さんは、私のこと忘れてると思ってた。



母「お母さんは、お父さんに会いに行ってた。」

父「お父さんは、こんな姿見せたくなかった･･･でも、残り少ない命だから･･･
栞菜に会ってから、死ぬって考えたんだ･･･」


私たち、家族は3人で一緒に泣いた。


『ありがと！！お父さん！！』


そして、今までのことを話した。

小学校のこと、中学校のこと、バスケのこと、高校生のこと･･･


いじめのこと＿＿＿＿


父「お父さんなにも助けてあげられなくてごめんな･･･」

『大丈夫だよ！お父さん！私は、お父さんにあえて嬉しい！
助けてくれたのは、あの羽田耀登くんなんだよ！幼馴染の！』

父「そうかぁ！！耀登くんかぁ！転校してきたのか？」

『そうなんだ！』

父「そっかぁ！良かった！感謝するんだぞ！」

『うん！』



お父さんと話せて楽しい。

お父さん･･･



母「あのさ、栞菜！あのこと言えば？」

『そうだね！』



私は、お父さんに明かす。


歌い手「チロル」として、活動していることを。


父「すごいじゃないか！これからも頑張れよ！」


お父さんも賛成してくれた。


『お父さんでも、周りの人に言わないでよ！私の身がバレちゃうからね！』

父「そうだな！内緒にする！歌、今度聞いてみるな！」

『恥ずかしい･･･w』



ほんとに楽しかった。




もう、寝る時間だ。


母「あら！もう消灯の時間！」

父「そうだね！」


私は･･･


『お父さん･･･死ぬのは悲しいけど･･･』


言葉に詰まる。

また･･･→←次の日･･･

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