【募集中】【募集企画】福島県立郡山高校男子バレー部！【ハイキュー!!】 (ページ7)

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第7話【矢崎心詩】ページ7

「お前ら！何で2人も来てないんだ！？」

コートの端に仁王立ちの俺。
俺の名は矢崎心詩。ここ、福島県立郡山高校男子バレー部のキャプテンである。
キャプテンはみんなを引っ張っていく存在で居るべきだ。
だからと言って他人の睡眠時間まで管理する事も出来ないが、他にも出来ることぐらい沢山あったはずだ。そんな事を考えながら体育館の端へ移動し体育座り。そんな俺に声が掛かる。

「矢崎先輩。何でこんな所で体育座りしんてスか」

男子にしては低身長(多分)で髪の先が黄色のメッシュ。少し女っぽい顔立ちの少年。西谷月星。
彼には秘密がある…ただ、今はまだ言うべきではない事だ。先程まで他の奴と練習していたが、手を止めてこちらへ来ていた。

「いや、何でもないさ…ただ、遅刻する人が2人ってのはなぁ……」

「そういう日もあるッスよ。皆さんにも事情ありまスし」

そう言って俺に背を向け練習に戻る。
まぁ、悩んでいてもしょうがないので練習をしようと立ち上がる。そんな時

バァァァン！と効果音が付きそうな音で体育館の扉が開く。そこにはこの部の監督の影山飛巳先生。いつも通りの陽気な顔そこには年頃の女性の品も無ければ化粧も無しだが、どちらかと言えば美人な顔立ち

「おうアンタら！朝から練習に励んでるね！
やる気があるのはいい事ね！そんなアンタらに今日の練習メニューを与えよう！」

そう言ってメンバーを集める。別に今いる場所でも余裕で聞こえる程の声量だが、何となく集めているのだろう。

「それで、今日の練習メニューは何ですか？腕立てですか？腹筋ですか？」

はいはい、とでも言いそうな顔で訪ねる。
監督はフフンとでも言いそうなドヤ顔で話し出す。

「ﾁｯﾁｯﾁｯ…甘いなぁ諸君らは
今日は皆に体力作りをしてもらう！」

皆はゲッと言う感じで顔を顰める
もうあらかた言うことは分かっている。
監督の体力作りの方法といえば…

「今日は特別大サービス！
校庭１００周よ！」

うぇぇぇ！！とでも言いたげな顔で皆は無言で監督を見る
まぁ、何人かは批判の声を漏らしている人もいる。俺は監督がクラスの担任だし、俺が1年の頃からこの監督なのでその鬼畜さはよぉく知っている。だから今の体力があるのだ。

「ほらほら皆！早くしないと授業始まっちゃうよぉ！？間に合わなかったら、放課後練…増やすよ？」

「ほら皆！グダグダ言わずに走るぞぉ！」

ギャーギャー言いながら走る皆がいい奴だと言うことを俺は知っている