後輩が俺に惚れない【五条悟】

#6 ページ7

"おでこコツン"絶対実行してやる！！


って息巻いてた翌日の夕方





五条「…あ？」





そいつは同期の伊地知に肩を貸されて高専に帰ってきた





伊地知「！、ごじょ」



五条「"それ"何した」



伊地知「に、任務中に怪我を…」



五条「そんなことはお前に肩かされてる時点でわかってんだよ」





制服…横腹部分が切れてるな

赤黒いし


そこから出血してんのか





『ご、じょう、せんぱぃ…？』



五条「…今日のはせいぜい三級数体だろ

ほんと弱っちいなお前
向いてねえんじゃねえの」



『……』





黙るってことは自覚あんのか？


ま、あんならさっさとやめて
こっから出てってもらえると助かるけどな





伊地知「やっ、やめてください五条さん！」


五条「あ？」


伊地知「っ！…Aさんは…！
Aさんは…私を庇ったんです」


五条「！」


伊地知「だから責めるなら
Aさんではなく私にしてください

それから、もうだいぶ出血してるので危ないんです
そこを退いてもらえますか」


五条「……」





伊地知が俺に反抗した…

珍しいな


普段反抗することがないわけじゃないけど
だいたいビビって最後の方は全然聞こえない




こんなパンピーあがりの一年…

しかもまだ一ヶ月も付き合いない女だろ


いったいどこにそこまでさせるもんがあんのか…





五条「伊地知、貸せ」


伊地知「え」


五条「…俺が運ぶ」





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





伊地知と別れて硝子のとこに向かう


こいつ横抱きしたとき
軽すぎて飛んでいくかと思った





五条「ったく…たかが三級数体で命に関わるような怪我してくんじゃねえよ

伊地知庇ったっていっても怪我してんなら弱っちいことに変わりねえから」



『…はい』



五条「あとお前もっと筋肉つけろ
このままのフィジカルで任務一緒に行くことになったら俺の足手まといにしかならねえ」



『…はい…

すみません…ご迷惑を』



五条「はぁ？なに…！」





何だこいつ


一丁前にへこんでんのか？





五条「……うっぜ

そういうしおらしい感じいらねえから

迷惑だと思ってんなら怪我して帰ってくんな」



『…………はい』



五条「……」



『……』



五条「(…やば)」





何か急に静かになった


言いすぎたか？





五条「えーと…」



『…先輩に、心配かけないくらい
強くなりますね』



五条「！！、はぁ！？
別に！！心配とか！！してねえし！！」

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