後輩が俺に惚れない【五条悟】

#24 ページ25

NOside




五条とA

各々が山の中を走り回って呪霊を祓ってゆく



報告より数が多い呪霊に

五条は苛立ち、Aは苦戦しながらも

着々とその数を減らしていた



戦っているうちに距離を離されながらも

五条もAもお互いを見失わないように動く




そのため二人とも


五条が相手をしている呪霊の数より

Aが相手をしている呪霊の数の方が
多いことに気がつくのに


さほど時間はかからなかった





『(っ、この呪霊たち、弱い私の方を狙って攻撃してきてるんだ…！)』





二人がいる山は町のすぐそばにある山だった


知性をもつ呪霊がいたっておかしくはない





『(まずい、一気に４体は…！)』





正面から襲ってきた呪霊を食い止めたその瞬間



ガラあきだったAの背中めがけて
別の呪霊が襲いかかった





『！、しまっ____』





Aの顔がｻｯと青くなる



やられる、と思った次の瞬間





五条「邪魔」


《ﾌﾟｷﾞｬｯ》


『！』





五条が横から飛び蹴りをくらわせ

その呪霊を吹っ飛ばした





『五条せんぱ____』





言い終わる前に残りの呪霊も片付けられる



五条とAの力の差は歴然で


Aはショックを受けると同時に

その強さに感動した









一方五条はというと









五条「(今のめちゃくちゃかっこよかったんじゃね！？
ときめいたんじゃね！？
吊り橋効果とか期待できんじゃね〜！？)」








偶然にも華麗な救出劇を繰り出せたことを自画自賛していた

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