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『へっ?』


マヌケな声を上げて
Aはカウンターから降谷の方を見た



『おじ様の話を聞いたいの…?』



絶対に面倒な話に違いないと
思っているからか
行きたがる理由がわからない



「僕は正体を明かしたし
話を聞くだけならいいだろう?

それにせっかく気に入ってもらったのに
次郎吉氏のご機嫌を損ねるのは
避けたいと思うからね」



そう言って片目を瞑る




『零さん…ズルい…!』




Aは顔を赤くした









『本当に、このまま寝るんですか…?』


Aは身体が硬直して
降谷がいる方とは反対側を向いていた



「一カ月ぶりに会ったんだ
これくらいは許してくれ…」



耳元で降谷の優しい声がする






今、2人はAのベッドの中にいて
降谷の提案で一緒に寝ることになった

寝るといっても添い寝をするだけだが…




(久しぶりに会って
零さんのことを知って
それで…これ⁈ )



もう色々とキャパオーバーである


後ろから抱きしめられて
耳元に降谷の吐息がかかる


このままでは寝るどころか
リラックスすら出来そうにない



前に一度一緒のベッドで寝たときとは
また違った緊張感である



心臓の音が大音量で
部屋中に流れているような感じがする



恥ずかしくてモソモソと動くが
降谷の力が強すぎてなかなか動けない



『零さん…力強っ…』



どうにかこうにか反対側の降谷の方を
向くことが出来た



(あっ…)





降谷はここ一カ月
いつも以上に仕事に打ち込んでいたので
風見と酒を飲んだこともあり熟睡していた



あの日見た綺麗な寝顔…

絵本から飛び出してきた金髪の王子様



(本当に寝顔までかっこいい…)



髪の毛に手を伸ばせば
サラサラとAの指の間を
ゆっくりと滑り落ちて行く



『おやすみなさい…』


Aはそっと降谷の頬にキスをして
眠りにつくまで愛おしそうに
降谷を眺めていたのだった

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設定タグ:降谷零 , 安室透 , コナン   
作品ジャンル:アニメ
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あい(プロフ) - あいうえおさん» コメありがとうございます!ご指摘頂きましたが、おっしゃる通り時間も経っておりますので、このままで行きます。すみません! (2019年4月27日 10時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あの、降谷さんはいつもは「俺」と言っていますよ。安室さんのときは「僕」ですが、、直してほしいわけじゃないんですけど、大変だと思うので、、 (2019年4月27日 7時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» お久しぶりです!いつもご覧頂きありがとうございます^ ^ 漸く更新できました!ジンさんがだんだんと怖い人になってますね…!さぁどんなことが起こるのか…、明日のお話をお楽しみ… (2018年10月8日 23時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - お久しぶりです!更新楽しみに待ってました!この後2人がどうなるかとてもハラハラしてます!ジンはただでさえ今は情緒不安定なのにあんなの見ちゃったらこの間よりもっと恐ろしい事になってしまうんじゃ…明日の更新待ってます! (2018年10月8日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» ジンはキスマークを見て何を思っているのでしょう…?ちょっと不安ですね…。どうなるのか、明日わかります!いつも応援ありがとうございます!頑張ります! (2018年9月24日 17時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:i | 作成日時:2018年9月17日 15時

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