Utopia-45→Never put him in a room!! ページ10
「…よし、コレで大丈夫か。じゃあ…えっとな。Aとお兄様は今から言うことで口裏合わせろ。
・俺とお兄様が勉強会をしていた。
・いつもの枢軸はここに居ない。
・Aもついでに教えてもらってた。
・菊の居場所は知らない。
…じゃあ、コレを頭に入れて“演技”してくれよ……。」
……ん?演技…一番の得意分野じゃないか!!…でも一番設定理解してるのはギルだからな。任せよう。
その時、
コンコンコンコンッ!!
「生徒会長、Vのアーサー・カークランドだ!今すぐ扉を開けろ!!」
「……………ッ!!」
会長を、アーサーをここまで恐ろしく感じた事はない。何か本当に嫌な予感がする。嫌だ…入れたら……
____危険だ。
ギルが鍵を開けて…ガチャリ、と扉を開いた。マズい、ギルが冷や汗かいてる。バレる。
「……おい、此処に菊が居るだろう。今すぐ菊を出せ。」
そこに居たのは紛れもなくあの会長だった。ただ……その瞳に光は無い。
胸元に飾られた王冠と薔薇、朝顔のモチーフの学生証だけが紫に妖しく輝いている。
___コイツは危険だ。
本能が告げている。今すぐソイツを外に出せ、と。
「『…え?菊は此処には居ませんよ?会長。いきなりどうなされたのですか?』」
駄目だ。声が震えてる。
……俺がやらないとッ!!
「ほう……そうか。居ないんなら、勿論中に入れてくれるよなぁ?ギルベルト?」
……焦るな、俺。
そうだ、俺は冷静で頭脳明晰な真面目少年の『役』だ。そう。
「『……お待ちください、会長。此処に本田菊様はいらっしゃいません。
……貴方は菊様に何の御用でしょうか?僕が伝えましょう。』」
表情は妖艶さのある真面目顔で、冷静に。あくまで彼を自然に遠ざけるように……。
「……用事?………あぁ、お前らには関係ねぇよ。だから羽瀬川が伝える必要もない。
だから此処に菊が居ないって証明するために中に入れろと言っているんだ。
居ないんなら、勿論すぐに入れられるよなぁ…?」
Utopia-46→Uneasiness→←Utopia-45→緊急事態
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†鎖羅†(プロフ) - 英領な妖精さん» そう言って頂けると嬉しいです(´∀`*)よく加減が分からなくなるので(( これから夢主くんとの絡みが増える&秘密が明らかになる(?)予定ですので!お楽しみになさってください((`ω´*))) (2017年3月15日 20時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
英領な妖精 - †鎖羅†さん» 眉毛のゲスっぷりが最高です(●´ω`●) (2017年3月15日 16時) (レス) id: a88b8887f6 (このIDを非表示/違反報告)
†鎖羅†(プロフ) - 英領な妖精さん» またまたコメントありがとうございます(・ω・´)これからも頑張って眉毛をゲスく出来るように頑張りますです((え← (2017年3月12日 16時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
英領な妖精 - 待ってましたー( *´艸`) (2017年3月10日 22時) (レス) id: a88b8887f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†鎖羅† | 作成日時:2017年3月10日 21時