【APへタリア】会長、定期考査のお時間です。【男主】【アーサー・カークランド】

Utopia-56→Practice ページ23

同日 PM3:40 第二音楽室









「…こっ……この馬鹿馬鹿お馬鹿っ！！貴方はどうして私のカードを引いてしまうのですか！！私に戦闘能力が無いのは分かっているでしょう！！」









抽選の結果はその日のうちに会長が通知するんだけど……うん。貴族が選ばれた時点で何となく察してた。









「悪かった…悪かったから叩くな！俺だって引きたくて引いた訳じゃねぇんだよ……」









…エリザ姐さんが来てたらまた変わってたかもね……姐さん来てたら多分ギルが死んでたと思う。絶対に。









「…もう……何かあったら貴方のせいですからね！分かったらあちらで練習なさい！！あと、Aは私の方へ。」









「あ…はい！分かりました！！」









何でも、今日の部活では俺の担当楽器を決めるらしく……ちょうど良い息抜きになりそうだ。ギルは独り楽しい練習をしているはず……はず………









「……会長から聞いているかとは思いますが、この学園は幾らでも楽器がありますから…自分のやりたい楽器をやると良いですよ。





一応、第3希望までは聞いておきましょうか…コンクールの際に考慮するためです。」









貴族様部長だからな…大変だよね。えっとね、安全確保のために第一はフルート一択だよ()





「えっと…此処にあるものは一通り演奏出来るんですけど、1.フルート2.サックス(全般)3.トロンボーンでお願いします……。」









「……了解致しました。では…フルートを持ってギルベルトのところにでも行きなさい。今日はエリザベータも居ますから…楽譜も貰えるでしょう。」









あっ……俺ちょっとギルが超心配になってきたわ。フライパン飛び出てないと良いな………





「分かりました。」









軽く返事をして、ギルがいるって言うベランダに急ぎ足で向かいました。









「……痛てぇ！やめろエリザ！！マジで俺様死ぬ！死ぬ！！」





「何ローデリヒさんのカード引いてるのっ！！引くなら私にしなさいっ！！」









カーンカーンって痛々しい音が聞こえてきて時既に遅し…って感じだとおもったよ。うん、実際遅かった。









「……あら、ごめんなさいね…見苦しいところ見せちゃって………」





姐さん可愛い。やっと女子に巡り会えたよ…今までずっと男ばっかりだったから嬉しいわ。









……うちのギルがごめんなさい。

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