花蘇芳を飲み込んで 〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉

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「…ぉ。誰か来たね」






暇を極めていた五条は床に大の字になって寝そべっていた。身体的疲労や苦痛を味わうことのない平和なこの空間でただただ時間が流れ、誰かが来てくれるのを待つのはある意味苦行であった。




大きな欠伸をしながら結界に入ってきたのが敵か味方か‥気配を探る。が、直ぐにその必要は無くなった。






「五条せんせーぇーーー！！」





『五条さーん！』






「玉犬」








カワイイ生徒達の声だ。Aも皆も無事のようだ。
それに気付いた彼は余裕な表情で片手をひらひらと泳がせる。





「おぉ〜い！グッドルッキングガイ五条はここですよー」







「あ、元気そうだし帰るか」





「そうだな」







「ちょっとちょっと！感動の再会でしょ！？もうちょっと喜んでよ！！」





野薔薇と恵くんの辛辣な一言に泣き真似をする現役教師(28)。ちょっと気持ち悪い。いやかなり？




『霊力でしか開けられない結界だったので脱出不可能だったんですね』





「そうそう！全く、暇すぎて困っちゃったよ〜」





その言葉に苛立ちを隠せない野薔薇と恵くん。いやもうその辺にしといてあげてね。

ここへ来て五条さんが無傷で良かったと思っている自分がいる。奴等に捕まっているなら何かされていてもおかしくない。





『よし、じゃあ出ましょう』





・

　
　




それから数日間、私は本丸で療養していた。





こんのすけは五条さんが囚われていた結界の中で見つかった。
かなり損傷が激しいので本部で修復してもらってる。




「審神者様、内番進捗度が進みません。どうなさいますか」





『あぁ、大丈夫。休憩してるだけだよ』





この狐、AI度が高すぎてヤバイ。






いくら何でも休み無しで働かせるのはブラック企業過ぎるて。付喪神のことロボットか何かと勘違いしてるのかな。





「審神者様、反町様からメールです」





『あとで見るからこんのすけも休みな』





「わたくし共に休憩は必要ありません。」





ほら、なんか面倒くさくない！？





時折寝てる私を睨んできてるような気がするし(錯覚)



早くこんのすけ戻ってこないかな‥。





それ言ったらこの子に失礼か。うわっ。頭いたっ、、





この間の謎薬注射の副作用か、頭痛が収まらない。
偏頭痛みたいに痛いだけだから痛み止めでなんとかなってるけど、これも早く治らないかな。

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