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さっき変な注射を打たれた…。
でもそのお陰か傷の治りがいつもより早い。
「あれくらいじゃ死なないだろうが保険だ」
私が皆に隠していること─────
私が戦争孤児だったこと。
私の身体は反町さんに拾われた後施設で特別な実験を受けていたこと。
そのせいで少しだけ身体が普通ではないこと。
もうあの施設と研究員は無くなったと思っていたけど、まだ健全だったらしい。
それにしても、私の思う"皆"って誰だ?
そんなに知り合い居ないはず。
いや、やめよう。腹が痛い。無駄に血を使うと気を保っていられないから。
「準備はまだか!」
私を掴んでいた男はまたしても何かの機械の中に私を投げ入れるとそう叫んだ。
どんだけ機械あるんだよ。
その機械が動き出すより先にこの部屋に辿り着いたものがあった。
轟音を響かせてキラリと光る刀身が姿を見せる。
紛れもなくAの刀剣男士達だ。
「お前らまだ残ってたんだな」
「心配しないでも本部に通達は行ってる。直ぐ援軍が来るぞ」
「反町テメェ。アンタらはお気楽でいいか知らねぇが、こっちは命賭けてた研究をぶち壊されて…返り咲くには成果を上げなきゃなんねぇんだよっ!!!」
研究員を包囲した刀剣男士の後ろから姿を見せたのは反町だ。虎杖と伏黒もその場に到着している。
「んなもん知るか。Aをこれ以上道具にはさせねぇ。力不足のあの頃とは違うんだよ!」
反町は以前Aを拾い施設に招き入れたが、その頃よくない噂のあった研究施設にAが移動になることが直ぐに決まった。
彼は必死に抗議したが、下っ端だった彼の声が聞き入れられることはなかった。
そのことを後悔しているのだ。
「後には引かねぇ。全部出せっ!」
彼の掛け声で先程のドロイドが壁から生えてくる。
研究員達の前に立ちはだかりそれぞれが武器を構えた。
「どさくさで主を救出するのだ。行くぞ!」
「我々短刀に任せてください!」
三日月宗近が刀を突き上げ攻撃に出る。短刀達は間を縫うように素早く駆け回りAの元へと駆ける。
伏黒と虎杖もそれぞれ動き出している。
大きな波がぶつかり合う。
刀剣達のタイムリミットは近付いている───
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます!今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います!更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます!御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います!とっても嬉しいです!!有難う御座います!(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんふね | 作成日時:2021年1月24日 21時