【這いよる混沌】があらわれた！ ページ20
最悪だ。
Aは息を殺して自分が置かれた状況を冷静に分析した。
手には装備を施し、黒い影がいつ現れてもいいように構えている。
そう……奴が現れてしまったのだ。
神出鬼没。
かつて幾度となく人々を恐怖のどん底へと陥れた最恐最悪の生物。
「【這いよる混沌(ゴ○ブリ)】……ふっ、まさかこんなところまで現れるとはな」
手足が震えている。
何故ならAは虫全般苦手だからだ。
特に【這いよる混沌(ゴ○ブリ)】は一番嫌悪している。
奴らは突然現れて動きも素早いため、中々仕留められないのだ。
あと見た目が生理的に無理らしい。
「だが私は昔の私とは違う！今こそお前を倒して世界に平穏を」
「貴様は何をしている」
「いやぁぁぁぁあ！ごめんなさい嘘ですやっぱ無理ぃぃい！」
突然現れた三成にいつも以上に驚き、ソファーの上で怯える。
Aがゴキジェットと新聞紙を携えているのを見た三成は全てを察した。
「ゴ○ブリでも出たのか？」
「止めて！その名を言わないで！奴が言霊の力で増殖したらどうするの！」
「虫嫌いは相変わらずだな。貸せ。Aの家へ不法侵入したことを後悔させてやる」
まるで泥棒が泥棒に説教をしているような感覚だが、今は彼の存在がとても頼もしい。
「な、なるべく潰さないでほしいな……。出来ることなら穏便にお願いします」
「そのようなヘマはしない。奴の体液一滴足りともこの場所に残すものか」
「今すごくかっこいいよ三成！頑張って！あとは託した！」
ラスボスとの最終決戦のような雰囲気が漂う。
やっていることはただのゴ○ブリ退治だが。
それからすぐに戦いは終わりを告げた。
三成の圧倒的勝利で世界に平和が訪れたのである。
「ほんと助かった。死ぬかと思った。でもなんでこんな時間に来てくれたの？」
「通話を切っていなかっただろう。会話が丸聞こえだったぞ」
「えっ、私が厨二病みたいなことを言ってたのも全部聞こえてた？」
「当然筒抜けだ。だが、何とも微笑ましい光景だった」
「ごめん忘れて。凄く恥ずかしい」
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます！色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀｀*) (2020年7月6日 14時) (
レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります！ (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ？(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます！変なコメントで失礼致しました！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい！一読者ですが応援してます！(っ`･ω･´)っﾌﾚｰﾌﾚｰ!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます！実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀｀*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2020年5月21日 0時
