一日目 ページ2
「……うっわー」
場所は変わり東京都内某所。
千葉県内にある晴夏の住居ではなく、ゆきむらの住居にて晴夏はゆきむら宅の冷蔵庫を前にひきつった笑みを浮かべていた。
空っぽである。
見事なまでに、空っぽである。
「……ゆきむらさん。これでよく"飯作れ"だなんざホラ吹けましたね」
「いやホラではねぇから!」
呆れ口調でそう言った晴夏に対し、そう噛みつくのは中性的な顔立ちをした、ネットにおいて超人気歌い手のゆきむらである。
「第一食べ物がねぇなら買ってくりゃいいじゃん」
「では食料代を下さい。ゆきむらさん稼いでいらっしゃいますでしょう?」
「グループの創設に溶けた」
「でしたら貯金すらできないのはあなたの怠慢なので私は帰りますね」
「ちょちょちょちょ!」
そんなゆきむらに対しどこかざっくばらんながらも楽しそうに受け答えするのは、可愛らしくもどこかミステリアスな顔立ちをした女……歌い手小説家、スノーである。
「……第一、あなたが料理を食べたいだなんていったいどういう風の吹き回しです?」
「ねぇお前の中での俺ってなに」
「笑いながら仰られましても……170cm30kg代の絵に描いたような不摂生人間」
「ァアーッ!!」
「高い! キーが高くて頭が痛い!!」
そんな晴夏は、夢の国の休日に執筆業を黙々と行っていたら突然LINEに来たゆきむらの"飯を作れ"という簡潔な四文字に呼び出されて今に至るのだ。
「第一さー、あんな片手間なLINEでも来てくれたってことは俺に飯を作ってくれる気はあるってことだよね?」
「少なくともあとであなたがファッヘラになるよりは建設的だと考えはしました」
「ァアーッ!!」
「何億回と言いますがキーが高くて頭が痛いうえにどうしてそんなにツボるんですか??」
.
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ゆゆ - スノーの1日とゆきむらさんとの出会いを詳しくと炎上の時のスノーの心情を知りたいです。お願いします。これとても面白いです!頑張ってください! (7月3日 19時) (レス) @page2 id: 38c15bba1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾水鏡花 | 作成日時:2023年7月3日 16時