検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:297 hit

一日目 ページ2

「……うっわー」


場所は変わり東京都内某所。

千葉県内にある晴夏の住居ではなく、ゆきむらの住居にて晴夏はゆきむら宅の冷蔵庫を前にひきつった笑みを浮かべていた。

空っぽである。

見事なまでに、空っぽである。


「……ゆきむらさん。これでよく"飯作れ"だなんざホラ吹けましたね」

「いやホラではねぇから!」


呆れ口調でそう言った晴夏に対し、そう噛みつくのは中性的な顔立ちをした、ネットにおいて超人気歌い手のゆきむらである。


「第一食べ物がねぇなら買ってくりゃいいじゃん」

「では食料代を下さい。ゆきむらさん稼いでいらっしゃいますでしょう?」

「グループの創設に溶けた」

「でしたら貯金すらできないのはあなたの怠慢なので私は帰りますね」

「ちょちょちょちょ!」


そんなゆきむらに対しどこかざっくばらんながらも楽しそうに受け答えするのは、可愛らしくもどこかミステリアスな顔立ちをした女……歌い手小説家、スノーである。


「……第一、あなたが料理を食べたいだなんていったいどういう風の吹き回しです?」

「ねぇお前の中での俺ってなに」

「笑いながら仰られましても……170cm30kg代の絵に描いたような不摂生人間」

「ァアーッ!!」

「高い! キーが高くて頭が痛い!!」


そんな晴夏は、夢の国の休日に執筆業を黙々と行っていたら突然LINEに来たゆきむらの"飯を作れ"という簡潔な四文字に呼び出されて今に至るのだ。


「第一さー、あんな片手間なLINEでも来てくれたってことは俺に飯を作ってくれる気はあるってことだよね?」

「少なくともあとであなたがファッヘラになるよりは建設的だと考えはしました」

「ァアーッ!!」

「何億回と言いますがキーが高くて頭が痛いうえにどうしてそんなにツボるんですか??」





.




お気に入りも高評価もいらないのでリクエストください(スライディング土下座)

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:ゆきむら。 , 歌い手 , utit
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆゆ - スノーの1日とゆきむらさんとの出会いを詳しくと炎上の時のスノーの心情を知りたいです。お願いします。これとても面白いです!頑張ってください! (7月3日 19時) (レス) @page2 id: 38c15bba1e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:綾水鏡花 | 作成日時:2023年7月3日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。