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Shota side
押しに押した仕事が終わったのはもう少しで23時になりそうというところだった。
「お、今日はてっぺん超えずに済んだ」
メンバーの誰かがそう言った。
23時、という時間が遅いのか早いのか分からないほどに最近の忙しさで感覚が麻痺している。
椅子に座れば、先ほどまでは何も感じなかった身体にドッと疲れがどこからともなく湧いてくる。
「んじゃ、お先」
楽屋の入り口を見れば、めめがいち早く帰り支度を終え、帰路につこうとしていた。
その後ろでは「お前、まだ話終わってへんぞ！」「お前、逃げんなや！」と康二が何やらぎゃーぎゃーと声を上げている。
めめに置いて行かれた康二が慌ててカバンに荷物を詰め込むのを横目で見ながら、俺も帰り支度を始める。
少しずつ帰り支度を終えたメンバーが楽屋を後にする。
「お疲れ」
「おつ。また明日な」
照と阿部に手を振り、俺も楽屋を後にした。
タクシーに乗り込み、自宅の住所を告げる。
走り出したタクシーの振動が、心地よくてこのまま眠ってしまいそうになるのを必死に堪える。
デビューしたら、もっと忙しいのが当たり前になるのだ。
長年の下積み生活がようやく日の目の見ることは嬉しい。
だけれど、それと同時にいつまで頑張れるのだろうか、と不安にもなる。
「あぁ、ちゃんとやってけんのかな、俺」
そんなことを思うと、頭の片隅にAの顔が浮かんだ。
会いてぇなぁ。今朝まで一緒にいたはずなのにすでに恋しくて仕方ない。
俺はスマホを取り出すとAの連絡先を押した。
耳元でコール音が何度も響くが、俺の思いの相手はそのコールに気づいていないようだ。
十数回目のコールを聞いたあとで、無機質な女の人の声が留守番電話サービスの説明を始める。
出ないか。
まぁこの時間だし、Aもなんかしてるんだろ。
会いたい気持ちをぐっと飲みこんで、ロック画面のAの顔を指でなぞる。
ふわぁっ、無限に湧き出てきそうなあくびを喉の奥で噛み殺す。
家に着くまでにはまだ少し時間がかかりそうだ。
俺は目を閉じると、タクシーの微かな振動にそっと身を任せた。
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さーや(プロフ) - み い .。*さん» えぇぇありがとうございます！めめくんって呼びたくないですか？で、ここぞというときに名前で呼んで困らせたい。笑 (2020年2月21日 12時) (
レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
み い .。* - このお話好きすぎて2時間も読んじゃいました(笑)"めめくん"呼び、、、最高ですね、、、() (2020年2月20日 16時) (レス) id: 5421e01398 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - AisnAikさん» コメありがとうございます！翔太くん落ちですねーいけるか、書けるか？！頑張ってみます！笑 (2020年2月7日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
AisnAik(プロフ) - すごくおもしろいです！めめもむくわれてほしいですが翔太くん落ちがいいです！ (2020年2月7日 15時) (レス) id: 01c8673035 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なつみさん» コメありがとうございます！めめ幸せにしたいですよねー！笑 本当どうするか決めずにただ書き続けてる状態ですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです〜！ (2020年2月6日 22時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年2月5日 12時
