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「ごめん、翔太に電話してもいい？」
しばらくしてAさんはスマホ片手に申し訳なさそうにそう言った。
目の前に差し出されたスマホに目をやれば、翔太くんから着信を知らせる表示が何件も並んでた。
「いいよ」
本当は翔太くんのことなんか考えて欲しくないけれど、ダメだなんて強制できるほどの立場でないことくらいよくわかっている。
「めめくん、顔にやだって書いてある」
知らず知らずのうちに眉間にシワを寄せていたらしい。眉間にそっと乗せられたAさんの指が優しく動く。
「ここで電話かけるならいいよ」
そのかわり、と提案するとAさんは戸惑った表情をしながら、スマホの操作を始める。
「もしもし？」
何度目かのコールのあとで、Aさんが問いかける。
このままだと電話越しの翔太くんに負けてしまいそうな気がして、ベッドの端に座るAさんを後ろから抱きしめた。
「うん、ごめん、寝ちゃってて」
翔太くんが何を言っているのかは分からないけれど恐らく昨晩、電話に出なかったことを問われているのだろう。
本当は俺と抱き合ってたのに、Aさんは平気でそうやって嘘をつく。
それに無性に腹が立って、Aさんの耳たぶをそっと噛む。
「ん、」
びくり、と体を震わせたAさんが何かを訴えるようにこちら睨む。
「今日も頑張ってね、うん…うん」
腰に回した手にAさんがそっと右手を絡めてくる。
ふらふらと動くAさんの指に俺も指を絡めれば、口元が緩む。
「翔太くん、なんだって？」
電話を切ってすぐ、耳元でそう囁けば先ほどまで絡んでいた指先で手の甲を抓られる。
「めめくんのばか、」
キッと睨みつけるその瞳も今は俺を煽るだけの興奮材料に過ぎないことをこの人は気づいていないのか。
首元に強く口づけを落とせば、そこからはなだれ込むようにまた2人はベッドに逆戻り。
翔太くんの入る隙間なんてないくらいに、俺のことを感じて欲しい。
そんなことを思いながら欲望を奥底に吐き出した。
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さーや(プロフ) - み い .。*さん» えぇぇありがとうございます！めめくんって呼びたくないですか？で、ここぞというときに名前で呼んで困らせたい。笑 (2020年2月21日 12時) (
レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
み い .。* - このお話好きすぎて2時間も読んじゃいました(笑)"めめくん"呼び、、、最高ですね、、、() (2020年2月20日 16時) (レス) id: 5421e01398 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - AisnAikさん» コメありがとうございます！翔太くん落ちですねーいけるか、書けるか？！頑張ってみます！笑 (2020年2月7日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
AisnAik(プロフ) - すごくおもしろいです！めめもむくわれてほしいですが翔太くん落ちがいいです！ (2020年2月7日 15時) (レス) id: 01c8673035 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なつみさん» コメありがとうございます！めめ幸せにしたいですよねー！笑 本当どうするか決めずにただ書き続けてる状態ですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです〜！ (2020年2月6日 22時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年2月5日 12時
