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百拾参 強いからこそ ページ13
有岡は煙管を咬みながら刀を振るう
丙星最強の侍
有岡は昔、そんなふうに呼ばれていたのだ
しかし、ある時を境に甘味処の店主となった
それはいつだったのか、なぜなのかなど覚えていない
それでもよかった
今を楽しめていたから
有岡「山田と高木が居候として住み着いてから日々楽しかったんだよ。
そこから藩主様、裕翔、薮ちゃん、光くん、知念。
皆と過ごせたあの店を手放すのは惜しいけどね」
何人でかかっても有岡は容赦無く斬り捨てる
有岡「…ふぅ、ようやく一服つける」
一通り終えた有岡はその場に座り、煙を吐く
有岡「…なかなか面白い人生だったな。
丙星最強の侍でいるよりも…ただの甘味処の店主でいる方が…面白かったなんてな」
有岡は口元に煙管を持っていくが吸うことはなくその手は静かに地面に落ちた
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2022年6月26日 8時
